隠れた社会主義(池田信夫blog)
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51469508.html
政治家の皆さんの暴走を見る機会を多いと思います。
ここでいう暴走とは、多くの人が政治家に対して
「なぜ、あのような意味不明な論理に基づいて行動しているのか?」
「なぜ、あのような誤解をしているのか?」
と疑問に思う状態のことです。
(これは政治家に限った話ではありませんが)
私は暴走には2種類あると思います。
どちらにもメリットとデメリットがありますが、
簡単に説明してみましょう。
(勝手な造語で恐縮ですが)
政治家という存在が、どういう存在なのかについて
「理念的存在」と考えるか
「代表的存在」と考えるかの違いではないかという気がしています。
どちらも厳密には区別することはできないのですが、
一つの考え方として理解しておくとよいかもしれません。
「理念的存在」というのは、
理念が先立っているような政治家のことです。
確固たる信念とビジョンを持ち、周囲がどう言おうと自分の信じる政策を実現しようとします。
「敵は幾万ありとても我行かん」というタイプで、
歴史に名を残し、後世において尊敬を集める偉人にはこのタイプが多いのです。
今流行の坂本龍馬さんもこのタイプに該当すると思います。
ただ、このタイプは、理念が誤っていると周囲が大変な損害を被る可能性があります。
「代表的存在」というのは、
自らの理念よりも周囲の意見が先立っているような政治家のことです。
自分の正義を絶対視しないという点においては、大変に民主的な政治家です。
良く言えば、人の意見をよく聞き、人の願望を叶えてあげようとする奉公タイプです。
マーケティング能力に秀でていることが条件でしょう。
ただ、民意を代表しようとするが故に民意に振り回されて自らの存在価値を落とす可能性があります。
今の日本に多いのは「代表的存在」としての政治家です。
しかし、それは理念の無さからくる妥協としての代表的存在としての政治家であり、
本来の代表的存在とは異なります。
「代表的存在」には理念のない人間が隠れ蓑として振舞っている可能性があります。
理念の無さから政治家としての自己アイデンティティを失い、
承認欲求を求めて代表的存在になろうとするのです。
自分の背中を押してくれる人がいる限りにおいて代表的に振舞えるという弱い政治家なのです。
そんな人々に対して理屈で説得を試みるのは愚策です。
彼らが恐れているのは自己アイデンティティの喪失なのですから。
彼らの暴走を止めるには自己アイデンティティの確立の支援です。
では、どうやって?
というお話ですが、この話を簡単に解決する方法があります。
以前から繰り返し主張するように政治家の数を劇的に減らすことです。
日本の人口なら政策スタッフを充実させれば100人で十分です。
政治家の数が多いので、埋没せぬため政治家としての価値観を求めて声を大にするしかないのです。
彼らが欲しいのは居場所なのです。
彼らに居場所を与える解決策をとるのではなく、
そもそも居場所のない政治家を生み出さない仕組みが重要だと考えるわけです。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51469508.html
政治家の皆さんの暴走を見る機会を多いと思います。
ここでいう暴走とは、多くの人が政治家に対して
「なぜ、あのような意味不明な論理に基づいて行動しているのか?」
「なぜ、あのような誤解をしているのか?」
と疑問に思う状態のことです。
(これは政治家に限った話ではありませんが)
私は暴走には2種類あると思います。
どちらにもメリットとデメリットがありますが、
簡単に説明してみましょう。
(勝手な造語で恐縮ですが)
政治家という存在が、どういう存在なのかについて
「理念的存在」と考えるか
「代表的存在」と考えるかの違いではないかという気がしています。
どちらも厳密には区別することはできないのですが、
一つの考え方として理解しておくとよいかもしれません。
「理念的存在」というのは、
理念が先立っているような政治家のことです。
確固たる信念とビジョンを持ち、周囲がどう言おうと自分の信じる政策を実現しようとします。
「敵は幾万ありとても我行かん」というタイプで、
歴史に名を残し、後世において尊敬を集める偉人にはこのタイプが多いのです。
今流行の坂本龍馬さんもこのタイプに該当すると思います。
ただ、このタイプは、理念が誤っていると周囲が大変な損害を被る可能性があります。
「代表的存在」というのは、
自らの理念よりも周囲の意見が先立っているような政治家のことです。
自分の正義を絶対視しないという点においては、大変に民主的な政治家です。
良く言えば、人の意見をよく聞き、人の願望を叶えてあげようとする奉公タイプです。
マーケティング能力に秀でていることが条件でしょう。
ただ、民意を代表しようとするが故に民意に振り回されて自らの存在価値を落とす可能性があります。
今の日本に多いのは「代表的存在」としての政治家です。
しかし、それは理念の無さからくる妥協としての代表的存在としての政治家であり、
本来の代表的存在とは異なります。
「代表的存在」には理念のない人間が隠れ蓑として振舞っている可能性があります。
理念の無さから政治家としての自己アイデンティティを失い、
承認欲求を求めて代表的存在になろうとするのです。
自分の背中を押してくれる人がいる限りにおいて代表的に振舞えるという弱い政治家なのです。
そんな人々に対して理屈で説得を試みるのは愚策です。
彼らが恐れているのは自己アイデンティティの喪失なのですから。
彼らの暴走を止めるには自己アイデンティティの確立の支援です。
では、どうやって?
というお話ですが、この話を簡単に解決する方法があります。
以前から繰り返し主張するように政治家の数を劇的に減らすことです。
日本の人口なら政策スタッフを充実させれば100人で十分です。
政治家の数が多いので、埋没せぬため政治家としての価値観を求めて声を大にするしかないのです。
彼らが欲しいのは居場所なのです。
彼らに居場所を与える解決策をとるのではなく、
そもそも居場所のない政治家を生み出さない仕組みが重要だと考えるわけです。