ムスリムと数日間
寝食を共にしたのは貴重な経験になった。
マレーシアとイスラエルは国交がないことや
マレーシア人の国民感情としては
ウサマビンラディンが極悪人としては写ってないことも驚きだった。
ムスリムの面倒くさいとしか思えないよなルールに
基づいて彼らの生活が在る。
毎日決まった時間にお祈り、
決まった肉しか食べられない、
一生でセックスするのは配偶者とだけ。
あれもだめ、これもだめ、それもだめという規律を
面倒くさいと思う前に
ムスリムに生まれついた彼らには至極当然のこと。
心を近づけることができたマレーシアンが帰国する前日
自分のバドミントンチームに連れてった。
いっしょにミックスを組んで試合に勝った。
もう彼とバドミントンする日は来ないだろう。
日本での最後の夜だからと
葛西臨海公園までドライブした。
ほとんど人気のない波打ち際に座って何時間も海を眺めた。
東京の喧騒と千葉の絢爛はまるであっちの世界。
聞こえるのは魚が飛び跳ねる音だけで
眩しすぎる満月が水面を照らすとキラキラ輝いて
幾数もの飛魚が跳ねているよに見えて目が離せなくなった。
渋谷、新宿、秋葉原しか行ったことのない彼は
「東京にもこんな場所があるんだね。
連れてきてもらわなかったら、一生わからなかった。」
と言った。
終電を逃しても最後の夜を、最後の時間を共にしたくて
お互いに帰ろうとは言わなかった。
ベンチでキスをしてきつく抱き合った。
彼はあたしの胸をまさぐり
股間を大きくしながら
「君が僕の奥さんになったらしようね」と
最後の一線を超えようとはしなかった。
あたしにとっては簡単な、その一線を超えさせなかったのは
彼の理性を最後までコントロールしたのは
ムスリムのルールだった。
彼には妻がいる。
ムスリムは4人まで妻を持つことができる。
4人も妻を養えるひとはほとんどいないけれど
一般的には4人目が一番愛されるというので
「あたしがあなたの4番目の妻になれるよに
早く2番目と3番目を探して」とお願いした。
生まれつきのムスリムと結婚するために
無宗教のあたしがムスリムになるのには
相当の覚悟と愛情が必要だろう。
「もしあなたがムスリムじゃなくて
奥さん以外のひとともセックスできるとしたらあなたはする?」
とあたしが聞くと
「日本の文化は僕たちの文化とは違う。
違うものとして受け入れるけれど
僕は妻以外のひととセックスしたいと思わない。」
と彼は答えた。
「神に性別はないと思うけれど
あるとしたらアラーは女性なのかもしれないね。」
とあたしが言うと
「人間にアラーのことを想像する権利はないんだ。」
と彼は言った。
信仰がひとに及ぼす影響は偉大だ。
ムスリムになって彼と結婚したいと思うほど
彼を好きにはならなかったけれど
アラーと共に生きる人生は
制限されてばかりいるようで
実は人生をもっとシンプルにしてくれるのかもしれない。
寝食を共にしたのは貴重な経験になった。
マレーシアとイスラエルは国交がないことや
マレーシア人の国民感情としては
ウサマビンラディンが極悪人としては写ってないことも驚きだった。
ムスリムの面倒くさいとしか思えないよなルールに
基づいて彼らの生活が在る。
毎日決まった時間にお祈り、
決まった肉しか食べられない、
一生でセックスするのは配偶者とだけ。
あれもだめ、これもだめ、それもだめという規律を
面倒くさいと思う前に
ムスリムに生まれついた彼らには至極当然のこと。
心を近づけることができたマレーシアンが帰国する前日
自分のバドミントンチームに連れてった。
いっしょにミックスを組んで試合に勝った。
もう彼とバドミントンする日は来ないだろう。
日本での最後の夜だからと
葛西臨海公園までドライブした。
ほとんど人気のない波打ち際に座って何時間も海を眺めた。
東京の喧騒と千葉の絢爛はまるであっちの世界。
聞こえるのは魚が飛び跳ねる音だけで
眩しすぎる満月が水面を照らすとキラキラ輝いて
幾数もの飛魚が跳ねているよに見えて目が離せなくなった。
渋谷、新宿、秋葉原しか行ったことのない彼は
「東京にもこんな場所があるんだね。
連れてきてもらわなかったら、一生わからなかった。」
と言った。
終電を逃しても最後の夜を、最後の時間を共にしたくて
お互いに帰ろうとは言わなかった。
ベンチでキスをしてきつく抱き合った。
彼はあたしの胸をまさぐり
股間を大きくしながら
「君が僕の奥さんになったらしようね」と
最後の一線を超えようとはしなかった。
あたしにとっては簡単な、その一線を超えさせなかったのは
彼の理性を最後までコントロールしたのは
ムスリムのルールだった。
彼には妻がいる。
ムスリムは4人まで妻を持つことができる。
4人も妻を養えるひとはほとんどいないけれど
一般的には4人目が一番愛されるというので
「あたしがあなたの4番目の妻になれるよに
早く2番目と3番目を探して」とお願いした。
生まれつきのムスリムと結婚するために
無宗教のあたしがムスリムになるのには
相当の覚悟と愛情が必要だろう。
「もしあなたがムスリムじゃなくて
奥さん以外のひとともセックスできるとしたらあなたはする?」
とあたしが聞くと
「日本の文化は僕たちの文化とは違う。
違うものとして受け入れるけれど
僕は妻以外のひととセックスしたいと思わない。」
と彼は答えた。
「神に性別はないと思うけれど
あるとしたらアラーは女性なのかもしれないね。」
とあたしが言うと
「人間にアラーのことを想像する権利はないんだ。」
と彼は言った。
信仰がひとに及ぼす影響は偉大だ。
ムスリムになって彼と結婚したいと思うほど
彼を好きにはならなかったけれど
アラーと共に生きる人生は
制限されてばかりいるようで
実は人生をもっとシンプルにしてくれるのかもしれない。
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