「ちびまる子ちゃん」に登場する、
「みぎわ花子」を実写化したよな女性が職場にいる。
この際、あたしのことは棚に上げておくが
結構な不細工だ。
もちろん不気味な眼鏡。
煙草を吸わないあたしが仕事中にひと息入れるのは
3つあるトイレの個室の一番奥だけれど
パンツを下ろした状態での、そんなささやかな気分転換に
ちょっとした楽しみを加えるのは実写版みぎわさんだ。
みぎわさんはそこそこの巨漢なのだけれど
それを隠そうともせず
大股歩きでどしんどしんと音を立ててトイレに登場する。
用を足して寛いでるあたしは
「あ、この足音はみぎわさんだ!」と思った瞬間
待ってましたとばかりに耳を欹てる。
みぎわさんはまずすごい勢いで
真ん中のトイレの扉を閉める。
もちろんすごい音がする。
個室に入るとまず1回トイレの水を流す。
パンツを下ろしてると思われる衣擦れの音がしてから
徐にポーチらしきもののチャックを開け
スプレーらしきものでシュッシュッと音を立てる。
そしてまた1回トイレの水を流す。
その後何度かの衣擦れの音の後
2回トイレの水を流す。
トイレットペーパーをやはりものすごい勢いで
からんからんと猛烈に巻き取り
最後に勢いを保ったまま
もう一度トイレの水を流す。
みぎわさんが毎回トイレの水を5回流すのは
みぎわさんの中での決まりのようだ。
やはり外開きのトイレの扉を勢いよく跳ね除け
みぎわさんは去っていく。
トイレの扉はあまりの勢いに蝶番をびびらせるほどに空間を3往復。
みぎわさんのトイレの中のプロセスが同じだと
今日も平和なんだとほっとする。
最初のほうはこんなダイナミックなトイレの使い方をするのは誰だろうと
音の主を追ってトイレを飛び出したこともあった。
今では見なくても
足音だけでみぎわさんだとわかるほどに。
みぎわさんと出会ってから
トイレの扉を必要以上にそっと閉める癖がついた。
反面教師だ。
あたしがみぎわさんのことを密かに結構な不細工だと思ってることを
知ってか知らずか
あたしも関わってる仕事のメールに
何度言ってもあたしを同報にしないみぎわさんが
そう、あたしは嫌いだ。
ここで仕返して。
「みぎわ花子」を実写化したよな女性が職場にいる。
この際、あたしのことは棚に上げておくが
結構な不細工だ。
もちろん不気味な眼鏡。
煙草を吸わないあたしが仕事中にひと息入れるのは
3つあるトイレの個室の一番奥だけれど
パンツを下ろした状態での、そんなささやかな気分転換に
ちょっとした楽しみを加えるのは実写版みぎわさんだ。
みぎわさんはそこそこの巨漢なのだけれど
それを隠そうともせず
大股歩きでどしんどしんと音を立ててトイレに登場する。
用を足して寛いでるあたしは
「あ、この足音はみぎわさんだ!」と思った瞬間
待ってましたとばかりに耳を欹てる。
みぎわさんはまずすごい勢いで
真ん中のトイレの扉を閉める。
もちろんすごい音がする。
個室に入るとまず1回トイレの水を流す。
パンツを下ろしてると思われる衣擦れの音がしてから
徐にポーチらしきもののチャックを開け
スプレーらしきものでシュッシュッと音を立てる。
そしてまた1回トイレの水を流す。
その後何度かの衣擦れの音の後
2回トイレの水を流す。
トイレットペーパーをやはりものすごい勢いで
からんからんと猛烈に巻き取り
最後に勢いを保ったまま
もう一度トイレの水を流す。
みぎわさんが毎回トイレの水を5回流すのは
みぎわさんの中での決まりのようだ。
やはり外開きのトイレの扉を勢いよく跳ね除け
みぎわさんは去っていく。
トイレの扉はあまりの勢いに蝶番をびびらせるほどに空間を3往復。
みぎわさんのトイレの中のプロセスが同じだと
今日も平和なんだとほっとする。
最初のほうはこんなダイナミックなトイレの使い方をするのは誰だろうと
音の主を追ってトイレを飛び出したこともあった。
今では見なくても
足音だけでみぎわさんだとわかるほどに。
みぎわさんと出会ってから
トイレの扉を必要以上にそっと閉める癖がついた。
反面教師だ。
あたしがみぎわさんのことを密かに結構な不細工だと思ってることを
知ってか知らずか
あたしも関わってる仕事のメールに
何度言ってもあたしを同報にしないみぎわさんが
そう、あたしは嫌いだ。
ここで仕返して。