旅する小林亜星

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一寸

2007-06-24 21:41:54 | 恋のうた
三波と待ち合わせた丸井前、土曜日19時。

2回目のデートはハニカミから始まった。

三波が探してくれた「玉金」というもんじゃ屋は満席で
ちょっと離れたカフェで夕方の風の中
向かい合ってお茶をした。

「玉金」で飲み始めた20時半。

「玉金」でお酒の力を借りて
ちょっと距離を縮めた24時。

シンデレラのための鐘が鳴ったとき
三波はもうちょっと飲みたい感じだったので
朝までカラオケることにした。

カラオケの密室の中、隣に座って
三波の歌を聞いた。

お酒の力を借りて
聞いてみたかった言葉が自然に口をついて出た。

「あたしは三波の恋愛対象になり得るの?」

三波は頷いてから
「俺こそ恋愛対象になり得るの?」
と言った。

恋の歌を唄う三波の横顔は一寸先にある。
恥ずかしくて正視できない。

三波の身体は一寸先にある。
触りたい。
キスしたい。

そうすることは簡単だったけれど
大切な存在になり得ると思えばこそ
もっとお互いの気持ちに水をやって育ててから、と思った。

5時まで唄いまくって帰路に。
またあとで体育館で、と手を振って三波は帰ってった。

三波を好きになり始めてるあたしがいた。
コメント (8)
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