47歳で亡くなったいとこを
生者で送り出した通夜。
そのいとこの顔を思い出した。
そのいとこの名前を初めて知った。
そのいとこが都の公務員だったことを初めて知った。
そのいとこが卓球プレイヤーだったことを初めて知った。
彼のいとこはあたしも含めほとんどが集まったけれど
彼の伯叔父・伯叔母の中には体調的な問題でもう来れなくなったひともいた。
ひとは必ず老いていくのだと思った。
親族の席から焼香を望む。
焼香は1列5人で並ばされる。
焼香は3回ではなく2回。
3列並べた状態で待機させる。
1列目の5人全てが終わった状態で
次の列の5人が前に一歩進み焼香する、というルール。
「ご案内するまでお待ちください」ときつめに言う案内係りの女性。
と、たまたま1列目の中でひとり早めに終わった焼香台があり
ほかの1列目の4人は終わってないのに
2列目の男性が1列目に進み、焼香を始めてしまった。
それを見た案内係りの女性は
心の中で舌打ちをしてるよな剣幕の顔だった。
予定してた人数の3倍のひとがお通夜に来てくれたせいで
彼女が効率よく焼香を回さないといけなかったのはわかる。
けれど来てくれたひとが故人を偲べることが最大の目的であって
順調に焼香を回すのが目的ではない。
本末転倒。
それでもあたしは泣いてない伯母を見て
上を向いてないと涙がこぼれてしまいそうだった。
生者で送り出した通夜。
そのいとこの顔を思い出した。
そのいとこの名前を初めて知った。
そのいとこが都の公務員だったことを初めて知った。
そのいとこが卓球プレイヤーだったことを初めて知った。
彼のいとこはあたしも含めほとんどが集まったけれど
彼の伯叔父・伯叔母の中には体調的な問題でもう来れなくなったひともいた。
ひとは必ず老いていくのだと思った。
親族の席から焼香を望む。
焼香は1列5人で並ばされる。
焼香は3回ではなく2回。
3列並べた状態で待機させる。
1列目の5人全てが終わった状態で
次の列の5人が前に一歩進み焼香する、というルール。
「ご案内するまでお待ちください」ときつめに言う案内係りの女性。
と、たまたま1列目の中でひとり早めに終わった焼香台があり
ほかの1列目の4人は終わってないのに
2列目の男性が1列目に進み、焼香を始めてしまった。
それを見た案内係りの女性は
心の中で舌打ちをしてるよな剣幕の顔だった。
予定してた人数の3倍のひとがお通夜に来てくれたせいで
彼女が効率よく焼香を回さないといけなかったのはわかる。
けれど来てくれたひとが故人を偲べることが最大の目的であって
順調に焼香を回すのが目的ではない。
本末転倒。
それでもあたしは泣いてない伯母を見て
上を向いてないと涙がこぼれてしまいそうだった。