旅する小林亜星

小林亜星情報満載

馬尼拉という街

2006-06-29 23:56:05 | 比律賓
マニラは何が有名なの?
と聞かれハっとした。

遺跡とか建築とか
これといって有名なものはないのだ。

島々を訪れなければ
本当のフィリピンの美しさは見えないのかもしれない。

あたしは3日間マニラにいただけで
フィリピンの1%も堪能してないはずだ。

マニラの街は
太陽と汗と排気ガスと活気と笑いがミックスされたにほいがして
あたしはそこがマニラで一番好きなところだ。

エアコン付きのタクシーに乗るより
ジプニーやトライシクルに乗って
くしゃくしゃの紙幣を手渡しながら
汗を拭き拭き
風を頬で感じるほうがエキサイティングだった。

マニラ大聖堂やサンチャゴ要塞を訪れるより

職員がいっしょならIDなしに顔パスで入れちゃう外務省や
恐る恐る近づいたアロヨ大統領の住まいや
便座もトイレットペーパーもないサント・トーマス大学のトイレのほうが
よほどマニラの生の匂いがした。

「次はいつ来るの?」と聞かれ
「近々ね」と答えながら
もう来ないだろうと思うのは

フィリピンという国をすっかり知った気になって
世界にはまだまだ訪れたい国がたくさんある、
同じ国を2度も訪れたくないと思うのは

ひとりの男を深く知るより
たくさんの男をちょっとずつ知りたいと思う、
あたしという人間の未熟さに通ずるところがあるのかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする