eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

シース循環電流2例version

2012年04月26日 | eつれづれ
6kV.CVT38sq高圧ケーブル*500mのシース両端接地時に負荷電流180Aを流した時に流れるシース電流(循環電流)は3.6Aとなる。シースリアクタンス、シース抵抗等の数値はJパワーシステムズ様より回答頂きエクセルに入力した。

同じく通常の高圧ケーブル20m程度の時、負荷電流20A時に流れるシース循環電流は0.4Aとなった。マァこの数値が大きいか、小さいか??は別として何かに影響があるのかどうか...。この程度の電流20AはOCR試験器を使えば検証出来る...実際にやってみたが。

結構、近傍値で合っては、いた様だった。

シェールガス採掘は地震を誘発

2012年04月26日 | eつれづれ
米中部で起きるマグニチュード(M)3以上の地震が10年前に比べ6倍以上に急増していることが米地質調査所(USGS)の調べでわかった。もともと地震があまり起きない地域で、研究チームは、日本でも輸入に向けた動きがあるシェールガスなどの採掘活動などに伴う「人為的な地震」が関係しているとみている。
米地震学会での発表によると、米大陸中部でM3以上の地震は、1970年から00年までは平均年21回。それが01~08年には平均29回、09年は50回、10年は87回、昨年は134回と6倍以上になっていた。昨年はコロラド州とオクラホマ州でM5を超える観測史上最大級を記録した。研究チームは「自然原因とは考えにくい」とし、この地域で増えているシェールガスや石油の採掘との関連を指摘。採掘で出てくる大量の廃水を深井戸から高圧で地下に戻しているため、これが地震を誘発している可能性を挙げた。
メンフィス大地震研究情報センターのホールトン研究員によると地下に戻された水が断層の隙間に入り込んで滑りやすくなり地震が起きやすくなったと考えられるという。

期待されている新エネルギーだが地震発生の原因とも...東日本大震災以上のとんでも無い地震でも来ない限り指摘は無視され採掘は続けるだろう。

高圧ケーブル続きversion

2012年04月26日 | eつれづれ
6kV.高圧ケーブル38Sq*1000mのダミー用フィルムコンデンサにてオリジナルエクセル検証。

実際のフィルムコンデンサ。

上の検証での回答では無いが、地絡事故のもの...実際の地絡事故は1.2.3相地絡の組みあわせが色々あり一般、通例上は大変、面倒な計算となり運用上、1相地絡例での計算で特に問題無いとあるので...。

関数電卓での数値検証とエクセル数値は一致...キリが無く資料があるのでヤメトキマス。




スッカリ忘れたが又、誌面に出たノデ

2012年04月25日 | eつれづれ
平成24年4月号、最新誌に載った大嶋先生の記事だが(確か最初はH19年か??以降、新電気.電気技術者.東京電気管理技術者協会誌に掲載)本テーマが名誉ある樋口賞を受賞した技術的な考察記事...樋口賞←日本電気技術者協会でやっているもの。
他に永年、電気に係わったノデと保安管理部門での澁澤賞もあるが、これはハッキリ言ってお年寄りが頂く名誉賞みたいな物で技術など何も無し...オット失礼。車の運転で言えば永年無事故、無違反、波及事故、運良く無かった程度。HPの要項を見ると...。
※長年にわたる電気保安への功労
(1)~(4)項以外、あるいは(2)~(4)項にまたがり電気の保安の確保、信頼度の向上について長年にわたり顕著な功績をあげ勤続または就業年数20年以上の方。ただし年数は通算とする。←これは日本電気協会でやっているもの。


H19年1月、掲載後に先生に質問を出してエクセルで色々検証したもので計算値は当然一致...。
今まで高圧ケーブルシース電流で悩んでいたものが、この検証で全てクリアした感じ...当方にとっても針金電気ヤから一皮剥け!!レベルUP?!した革新的な問題提起のテーマだった。

このテーマを更に進化??させ片端接地に誘起する電圧も実測と比較して検証する。

エクセル計算値は8.24mV、実測値は8.33mVで近傍一致。

こちらは各sqの高圧ケーブルにMAX電流(短絡)が流れた時に発生する誘起電圧計算。

更にテーマを変えて高圧ケーブルシース両端接地した時に流れる循環電流を検証したエクセル。(3条俵)

保安管理ボランティア歴25年、耐圧試験も無事10分間印加OKならメデタシ程度のレベルだったがオリジナルのエクセル計算根拠で数値の確認出来たのは本、テーマからのスタートだった。これより色々な検証が波及して半年、以上かかったが今ではスッカリ忘却の彼方、三途の川見えて来たか...HDD内にエクセルデータ色々あるが、もうナーンデカと忘れた。

関数電卓でも更に実数部、虚数部の値を確認したもの。

東京、関西電力、ムサシインテック他の技術部様より的確な質問回答を当時、得ましたが電力会社も東日本大震災以降、何も信用されず残念、信頼回復を早期に望むのみだ。


全原発停止も間近となる

2012年04月25日 | eつれづれ
泊発電所3号機は、平成24年5月5日より8月上旬にかけ、第2回定期検査を実施いたします。
定期検査のための予定停止期間
平成24年5月5日から71日程度
原子炉の起動にあたっては平成23年7月22日に原子力安全・保安院より受けた指示「東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故を踏まえた既設の発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価の実施について(指示)」(いわゆるストレステスト)に基づき一次評価を行い、その結果を原子力安全・保安院に提出します。その後、国による評価結果の審査が行われるため停止期間については必要に応じ変更していくことになります。
定期検査を実施する主な設備
(1)原子炉本体
(2)原子炉冷却系統設備
(3)計測制御系統設備
(4)燃料設備
(5)放射線管理設備
(6)廃棄設備
(7)原子炉格納施設
(8)非常用予備発電装置
(9)蒸気タービン
燃料集合体の取替え
燃料集合体157体のうち40体程度を新燃料集合体に取替える予定です。
泊発電所3号機は4月28日頃までは定格熱出力一定での運転を行い以降、定期検査開始までは原子炉の熱出力が自然に低下していく運転※を行います。
なお、この運転に伴うプラントの安全上の問題はありません。
今後、北海道では厳しい電力の需給状況が予想されます。当社といたしましては、泊発電所の定期検査における可能な限り早期の発電再開に努めるとともに、引き続き、泊発電所の安全確保に万全を期してまいります。

原子炉の熱出力が自然に低下していく運転
泊発電所では燃料の燃焼に伴い核分裂する燃料が減少するため制御材である1次冷却材系統中のほう素濃度を下げることにより定格出力を維持しています。
これに対し今回の運転では、ほう素濃度が十分薄いために、これ以上、ほう素濃度を下げることができないため燃料の燃焼により原子炉の熱出力が非常にゆっくり(1日に約0.7%程度)低下していくのに伴い電気出力も低下していく運転方法です。

我々、素人はチンプンカンプン...全てお任せする以外無いのだが、しっかり再稼働のために点検願います。