eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

三菱PAS例でトリップコイル回路を検証して見るversion2は電解コンデンサ...。

2023年11月30日 | eつれづれ

ラベルには3200μFとあるが、テスター測定では3004μF、容量抜け、テスター誤差、コンデンサ自体の誤差なのかは素人なのでワカラン。

SOG制御装置基板、右下がトリップ用電解コンデンサ30V.3200μF。

高圧ケーブル等で直流絶縁診断、直流耐圧試験をやった場合に、静電容量に貯まった電荷を無くす時間計算例。

放電棒で大地に接地して逃がす...直ぐやるとバチッとなるので試験器電源を切り試験器からも自動放電させる。

安全のため高圧ゴム手袋は必須アイテム。

定期点検での長時間停電は、事務器機等が古いと内部の電解コンデンサの容量抜けで十分貯まらず、結果メモリー消え、電源立ち上がらず故障する事になる。

この辺も事業所側に周知してリスク回避を...。

キリが無く続くので、これでEND。


三菱PAS例でトリップコイル回路を検証して見るversion1...。

2023年11月30日 | eつれづれ

PAS内にあるトリップコイル(ACコイル)絶縁抵抗低下で緊急にPAS交換、波及事故を回避した。

メーカーの数値通り正常なコイルは32Ω

トリップコイルをテスターで測定。ソレノイド棒が飛び出さない様にスズメッキ線で固定。

トリップコイルの通電は一瞬でオフするので、読みをキープするにはMAXオンにセット。

約AC6Vの電圧がコイルに印加されている。

過電流ロック蓄勢時のPAS開放には、この電解コンデンサの貯めた電圧で高圧停電を検出の条件でコイルに通電させPAS開放させる。

トリップコイルに流れる電流は0.784A(784mA)が瞬間流れる。

(2)は過電流ロック蓄勢となりSO動作(ストレージオーバーカーレント)例。

電力側の変電所トリップしてから高圧線の無電圧検知確認後にPAS開放する事が判る。

因みに三菱PAS例では過電流ロック検出はリングCTでR/T相の電流を見ており、SOG制御装置に入力される電圧は、DC3V有れば過電流ロック蓄勢動作は机上で確認出来る。

続きはversion2にUPする。

 

 

 


記事を読んで未然に阻止した事例の検証をしてみると正に、その通りのストーリー...。

2023年11月30日 | eつれづれ

UP記事の抜粋は2012年3月、電気設備学会誌or(一社)関東電気保安協会。

何も知らず、定期点検で高圧絶縁抵抗測定しても特に絶縁低下は見られない。

ただ、PAS開放時に振動で内部水が電極に飛散した場合、短絡ドガーンと波及事故の可能性あり。

記事を見るとトリップコイルの低圧絶縁抵抗測定でPAS内部の絶縁状態を把握が有効。

これも怠っていると何時かはドカーンと波及事故、年数来たら早めに予算化をはかる、進言する他無い...一旦、昇柱なれば、双眼鏡で目視程度が現実。

 

 


高圧交流ガス負荷開閉器(PGS)爆発事故後における系統内の設備改造工事。

2023年11月30日 | eつれづれ

3極DSの分岐キュービクルに断路器(DS)+真空遮断器(OCR/DGR)他に大幅に改造する。

主たるコンセプトは構内に事故発生時に安全に区分して事故点を短時間に突き止めること。

保護協調など切れれば良い程度で特に関係なし。

本改造、停電工事は9時~キュービクル内の改造で1日はかかる。

完了後に5kV直流絶縁診断とOCR/DGR他の試験を実施。


試験器→デジタルテスター→富士OCR→三菱OCR→試験器戻りループ測定。

2023年11月29日 | eつれづれ

(株)双興電機製作所OCR-40LTRVより4Aの電流を流してみる。

デジタルテスター表示4.0A。

富士電機(株)過電流継電器(OCR)は4.1Aの表示。

三菱電機(株)過電流継電器は4.0Aの表示。

今回、使用した左は三菱と右は富士の過電流継電器で何れも2022年製の予備品・

試験器→デジタルテスター→富士の過電流継電器→三菱の過電流継電器→試験器戻りの電流ループにて測定。