eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

秋晴れ定期点検の1日

2010年09月26日 | eつれづれ
継電器単体による試験は簡単だがVCB等の遮断器連動試験は、ここでは操作用の別電源が必要となるので周りに作業員は入れず感電等十分注意しなければならない。

方向性地絡継電器(DGR)試験も単体試験で済ます。

全変圧器の油を採取...持ち帰り後日、絶縁油耐圧試験を行う。

各、SSの短絡接地は個別、高圧機器の全部に銅線で一括短絡...電工10名以上、配置しての定期点検なので完璧に安全作業??...操作も手順書に則り安全第一が基本。

先の感電死亡事故は思いこみの勘違い、検電無し、短絡接地当然無し、一人作業、系統回路の把握不足、これらが完全にスルー...1つでも欠ければ助かる可能性大。

労働安全衛生規則第351条

2010年09月23日 | eつれづれ
労働安全衛生規則第351条による電気絶縁用保護具の定期自主検査(高圧手袋の耐圧試験)で10kV.1分間持てばOKの試験。一次側励磁電流は1.15Aで二次側充電電流は5mAの指示。

ここで疑問に思ったのが通常、高圧ケーブル等の耐圧試験等では印加電圧に対して一次、二次電流のバランスはとれるのだが何故か...二次側充電電流が少ない。入力電流、出力電流アンバランスの原因は下図の解説資料等が影響しているのか??。この耐圧試験用変圧器は一次側100V入れて二次側の出力は10,000V.150mA出力仕様である。


検電器の漏れ電流

2010年09月23日 | eつれづれ
検電器の原理図。

低圧検電器例で高圧回路に使用しては当然ダメ。

高圧検電器例で感電??電流減少させる様に耐圧抵抗が先端部に入っている。これが無いと、もろに人間(2kΩ)の抵抗(他履き物等無視)だけとなり感電必至。握り部より前にて検電しない事又、使用する前にチェック必要。

当方が使用している検電器(他は中部電機のもの)で検電しながらDS.PCS.LBS等が操作出来るので便利。長谷川電機工業(株)製品。漏電(漏洩電流)は絶縁耐圧試験時、1mA以下となっている(10kV耐圧試験時か)。



検電器の漏電(漏洩電流)は1mA以下(10kV例)と言う事なので耐圧抵抗10MΩと人間の静電容量100pFを入力してエクセルで計算。(本来、教科書は高圧ゴム手袋、ゴム長靴をして検電器を握り確認...漏れ電流は、もっと少なくより安全に電圧を確認出来る)


対地電圧6600/√3=3810V時の漏電(漏洩電流)は0.4mAで、この数値が人間に流れ検電器ピィピィと発光、鳴動する様だ。耐圧抵抗値のMΩは不明だが余り高くすると漏洩電流が少なく下段回路で増幅しても感度が悪くなる??やはり10MΩ程度か...。


60Hz地区等は周波数増に伴ってエクセルグラフの様にIc(対地静電容量成分電流)が増えてくる。
以上、感電考察ブログUPにショウモナク1時間以上費やしたボランティア保安管理技術者の土方電気ヤでした。