eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

今年、1年間エラーも無く完璧に動作...回転角度位置決めと直線スライドテーブルデモ機。

2022年12月31日 | eつれづれ

上よりステッピングモーター用ドライバ2つ。

中は直線スライドテーブル。

下は回転角度位置決め用のロータリーエンコーダと駆動用ステッピングモーター。

左側にCP1Lシーケンサ、パワーサプライ他がある。

昼間の15分間隔で毎日、自動運転して累計900万回突破していた...。

45度の角度のハネが連続回転している、この45度角度に入ったらスライドテーブルを前進、次の45度角度に入ったら後退し、これの繰り返し動作を行う。

もちろんハネにスライドテーブルが触れたらNGのシステム。

直線スライドテーブルは、この丸の間を前進or後退する。

ロータリーエンコーダは1回転、1800パルスを出力するので丸の間隔パルス(45 度のハネ間隔)は40パルス内で移動スタートする事になる。

オリジナルなので構想から製作、配線、プログラム、タッチパネル、デバッグまで6カ月程度は要した。

殆ど中華製、ヤフオフ落札なので、大きな金額はかからないが、それでも加工他が有るのでハードは10万はかかったか。

今年も色々、波及事故等もありサンザン経験対処したが、来年はどうなる事やら...まずは、今年のブログUPは終わり、良いお年を。

 

 

 


廃棄処分キュービクルより変流器(CT)、計器用変圧器(PT)を取り出す。

2022年12月30日 | eつれづれ

過日、切り替えた撤去処分キュービクルだが、PASのGRトリップでPT.CTは4年前に交換。予備保管用として取り外す。

変流器(CT)は40VAでは無く、ひとまわり小さい25VAタイプのもの。

計器用変圧器(PT)は6600/110.50VA。

電圧計と15/5Aの電流計。

キュービクル持ち出すにも変圧器油等のPCB含有検査採取して含有有無の証明書が必要となるので面倒だ。

これが本年度、最後の現場へ出向き作業したが、後は降雪等で事業所、停電事故が無いことを祈るだけとなった。

 

 


タイトラ2次回路にある接地コンデンサは開放して耐圧試験をする訳と何故必要なのか...。

2022年12月30日 | eつれづれ

3kV高圧コンビネーションリアクトルスタータ1例。

 

上のエクセルに接地コンデンサ容量0.5μFを入力する。

タイトランス例として6/6kVの二次側、絶縁回路に入っている接地コンデンサを含む交流耐圧試験10,350V.10分間印加はIc(対地静電容量成分電流)が大きいので試験は出来ない...図面は3kVなので、この場合の印加電圧は5kV程度。

6kVで計算すると耐圧トランス150mA(一次側15AMAX)例の場合、1625.8mAなので10倍以上の電流容量を必要とする事が判る。

よって、接地コンデンサが入っている回路での耐圧試験はPCS等を切って試験する事になる。慌てない様に図面を事前に確認する。

これだけを高圧絶縁抵抗測定で確認しても良いが、どのみち耐圧試験終了後の高圧絶縁抵抗測定するので、最終確認でも良い。

何故、必要なのかは勝手に推測して下さい。


同じ高圧ガス負荷開閉器(PGS)の完全なる波及事故例か...。

2022年12月29日 | eつれづれ

東管協12月号に掲載された波及事故の記事だが30年経過した高圧ガス負荷開閉器(PGS)の不動作によるものと推測されるが、

SOG制御装置の動作表示は出るが本体がトリップしない...そのまま放置していた話か。

通常はテスト釦で試験する前にトリップ確認しそうなものだが?。テスト釦でトリップしないのなら試験等なんの意味も無い。

各相~大地間15MΩ/1000VもあってG測定では0MΩは、どの様な状態なのか。

1000Vで0MΩとはならなかったのか...。

トリップコイルの導通、絶縁はテスター、メガーで測定しなかった?、これはPGS内部状況が把握出来る。

同じ、年数経過した高圧ガス負荷開閉器(PGS)だが爆発したものはSOG制御線は有ったが柱上部に巻き付け固定、SOG制御装置は無く、単なる操作もしないスイッチとしての構内配電柱上の機能として利用...この回線に、もう1台のPGSも同じで定期点検で3kV印加の直流絶縁診断だけで済ませていた。

上部の木々伐採も依頼していたが、降雨の接触地絡も数回あり第1柱PASもトリップ停電させていた難儀な事業所でもあった。

以上、事故の実務経験多い...レベルup...座学も大事...針金電気ヤでした。