心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

心のアンテナはいつも全開で

2009-07-21 | 前衛・抽象
                        抽象   (部分)




「文字の形とか筆の勢いとか墨色の美しさとか、そんなものが目につくような書は本物ではない」    

井上有一 のことば。



ならば、どんな書が本物なのか。。

自分では書けなくても、せめてそれを見つけられる心と目を持てたら・・

そしてまた、こんなことばも井上有一は残している。

「筆を執って古典を習うことも、結局は古人の精神に触れて自己の精神を高めるためである。」

書は臨書をして、ただ文字を美しく書くために学ぶのではなくて、
古典を習うことで、感受する心を養うもの・・と。

まずは、自分の感性のアンテナを広げて、色々な作品を拝見することも大事かなと。
そう、何でも響き合い。

何の道も果てしないけど、心のアンテナはいつも全開で 




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日本蘭亭会 東京展へ

2009-07-20 | 書展・展覧会情報
                    真ん中は石川芳雲先生の作品

             

今日まで開催中だった蘭亭会東京展に、恐れ多くも初めて出品させて頂き。。

そんなに広くはない会場には、伝統的な書、抽象、調和体、刻字、書画・・と
会派を越えた色々な作品がびっしり、日本から294点、中国、香港から42点が並び。

初日には夕方から懇親会もあることもあり、会場はにぎやか。
母が尊敬する美術評論家の 小野寺啓治氏 のお顔も。


自分の作品は、やっぱり穴があったら入りたいような気持ちで通り過ぎるなり。。
「天地為我爐 萬物一何小」 孫楚の詩。


     (2×6尺 連)

意味は・・
天地は我が炉たり 天地は私にとっては全てを熔かす炉であるから
万物は何ぞ少なる それに投げ込む万物は何と小さな物であることよ

力強く、スケール大きく書いてみたかったのだけど。

書道会から距離を置くと自由の身ではあるけれど、余程貪欲に真摯に書と向き合わねば、
独りよがりで中途半端なことになるなぁとつくづく 

自分は何がしたいのか、書とどれ程に向き合おうという思いなのか・・と自問自答。
怠け者ゆえ、何か目標を明確に追い込まねば・・とか・・

諸先輩の方々の作品をじっくり拝見し、反省しきり。

会場で母と合流し、夕方からは懇親会に参加。
石川先生のお人柄を感じる温かいスピーチに、会場も和やかな雰囲気。

 
↑スピーチされる石川先生 その手前は小野寺氏

会食が終わる頃、主催、後援の各会社より、大抽選会があり。
いつもくじ運のない私は、どうせ当たらないだろうなぁ・・と思いつつ司会の女性が、
○○賞は・・と言われるたびに、自分の名前が呼ばれることを想像したりして。

とうとう最後の賞、しかも硯! 
あ・・ん、やっぱり当たらないね・・と諦めて、デザートを頂くことに集中していたら
遠くで名前が呼ばれたような・・。
・・んな、わけないね、と、またデザートを口に。。
あれれ? 名前呼ばれてる・・!

おほほほほ~。 最後の最後で当たっちゃいました~! 
歙州硯 ( きゅうじゅうけん )木箱付 (13cm×20cm)




受け取った時、なんか軽いな・・と思いつつ、テーブルお隣の方より写真に撮りたいから
見せて~とのご要望に、早速開けてみると、あれれ?中身は桐箱に入った便箋10組。

硯って言ってたわよね?と周りの方も、興奮ぎみ。
ま、いっか、こんなもんさと諦めて、同じテーブルの方にお裾分けしてたら
ちょうど私のお隣のテーブルにいらした、いつもお世話になっている書道用品屋さんの
Iさんが聞きつけて奔走して下さり。

やった~! 
間違えたそうです!と言って、無事、硯を頂きました。

でもって、配った便箋は、あ・・・いいです、どうぞってことで残りの分だけお返しし。

なんだかうれしい一日となりました 

ということで、蘭亭会東京展の作品は別枠(↓)で、ご紹介しますのでご覧下さいませ~。
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蘭亭会東京展 作品陳列室

2009-07-20 | 書展・展覧会情報
                      真ん中は宮山一琴先生




左:中原茅秋氏 右:飯高和子氏



城所湖舟氏



野頭荘雲氏



関口虚想氏



左から佐々木鐵仙氏 阿部竹翠氏 梅津鳴上氏



右から2番目の甲骨文は、篆刻家の張大順氏






右は渡部大語氏



「洗心」は故小川瓦木氏 「悦」は故長島南龍氏


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人生、感謝と反省の日々でございますう

2009-07-19 | つれづれ
                     ゴーヤのつもり(はがき)



昨日は日本蘭亭会に出かけ。
今日はそのご報告を~と思っていたけど。

昨日から1泊の予定で、お謡いのお仲間と近くの温泉に出かけていた父から
今朝携帯に電話があり、何やらロレツが回らずモゾモゾとしゃべっとる。

聞くと、昨夜の宴会で泡盛を飲みすぎて撃沈、体調崩して寝込んでいるから
迎えに来て・・と。
どうやら、昨夜からビニール袋が手放せぬ状態らしく

ったく・・ったく。。
自分を知らな過ぎじゃ・・この際、日頃の行いも反省せい
意地悪な私は、反省せぬなら同情の余地なし!と一旦は電話を切り

すると母から、旅館の電話番号やらを連絡してくるもんだから 
やはりなんだかんだと日頃は私に愚痴るくせに、母はやさしいのだ。。

近いと行っても、往復約100kmの道のりの山の奥・・
道に迷いながらも母と迎えに。

着くとご親切な旅館のご主人様が、やさしい笑顔でお出迎え。
感謝感謝です。

そんなわけでもう夕方。。

人生、感謝と反省の日々なり~でございますね。
皆様も飲みすぎにはご注意くださいまし~。


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書の道は遠し  されど・・

2009-07-18 | 書の話



ここんとこ猛暑だったせいか、夜眠れず睡眠不足。
でも昨日は久々にちょっとだけ涼しくなって、体力を何とか温存。

今日はこれから 日本蘭亭会東京展 に行ってきま~す。
恐れ多くも場違い?で出品しているので、ドキドキしつつ
いっぱい恥と汗をかいて参りますです。

夕方からは母も一緒に懇親会に参加予定。
今までにお目にかかったことのない方ばかりなので楽しみです。






で。
昨日何となく you tubeで書道って検索して見つけた、柿沼康二氏の臨書の動画。
NHKの大河ドラマ「風林火山」の題字を書かれた方。

独立書人団 の創設者である手島右卿を師とされた 柿沼康二氏 の臨書される様子に
あぁ・・そうだ・・
私の臨書なぞ、全くもってなっとらん・・と猛省するばかりなり 

あの粘っこい墨でじっくり書かれる筆の動きを、瞬きもせず何度も見る。
紙に向かうあの何ともいえない心地よい緊張感と、静寂の興奮を思い出し。

日々に追われて・・は、逃げてるだけさねと、ため息つく。
書の道も遠し・・されど諦めずに、継続は力なり・・と。




臨書とは打って変わっての、書パフォーマンスもあり。
動と静、どちらも魅力あり。

途中、空手があるのは・・
繊細と豪快、瞬発と持続の共通点みたいなのを、表現したかったのかなとか
思いつつ拝見。






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雲遊のオンとオフ

2009-07-17 | つれづれ
                       「雲遊」 (半紙)



昨日午前中は書道教室。

先日の小原道城氏の個展に、書道教室のEさんもお出かけになり
団扇を頂いて感激!と早速「雲遊」を書いてこられたのを参考に
恐れ多くも私も書いてみる。

またどこからか、遊びすぎ! 線が甘い!って声が飛んできそうだけど。。
余白をどう生かすか・・ことばの意味を思って、たゆたう感じにしてみたく・・。




雲遊ってことばを眺めながら、ふと「現実」と「理想」のギャップについて
あれこれ考えてみた。 
時々その違いに、もどかしさやストレスを感じたりするなぁ・・って。

ふと自分のまわりを見回して、忙しくても何だか元気で楽しそうな友達を思い出したり。
時間の使い方がうまいのかなぁ・・とか。
・・・私は超下手な方だな・・とか 

思うに、たとえば社会で働く自分と、こうありたいって思う自分は
別人ではなくて一人なわけで。
だけど、自分で勝手に別人にしちゃっているような 

自分の中で、何を我慢して、何を失わないように生きるか・・
きっと大事なのはオンとオフなのかな、なんてふと。
その切り替えが上手になれたら、ストレスも抱えないで済むのかな、とかね

なかなかそのいいアンバイってのが、掴めないんだけどね 


雲遊ってことばで、もうひとつ思い出したこと。
もう20年以上前からよく通っていた箱根の日帰り温泉、天山。

天山のあちこちに掲げられている筆文字、なかなかいい感じです。
川のせせらぎの聞こえる休憩処のざしきぼっこは、のんびりできて最高ですよん。

お近くにお出かけの折にはぜひ~詳細はこちらから→ 天山湯治郷

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心で生きたいなぁ

2009-07-16 | 前衛・抽象
                          無題



頭で生きるのではなく
心で生きたいなぁ 

こうあるべきだ
こうして欲しい・・

そんなことにこだわっていると
日々のなんでもないしあわせに
気づかなくなるような 

足元に転がってる
小さな石ころにさえ
素敵なメッセージが隠されているかもしれないのに

心はいつも自由に
心はいつも解放して

そんな心で生きたいなぁ 


今日の1曲はEnigmaの  'Return to Innocence'
何かのCMでも聞いたことあると思いますよん。
Innocenceとは、潔白、無邪気、愚直、天真爛漫.





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暑い暑いと嘆くより

2009-07-15 | つれづれ
                        「水」 (部分)



関東地方は昨日、梅雨明け宣言。
う~ん・・印象としては、梅雨の割に雨が少なかったような。

いよいよ今年も夏到来。
猛暑を思うと気が重くなるから、日本の夏文化を楽しみたいな・・って


日本の夏と言えば・・
風鈴、金魚鉢、すだれ、蚊帳、うちわ、蚊取り線香、浴衣、花火、かき氷、打ち水・・

子供の頃、父が夕方になると庭の植物に水撒きを兼ねて、よく打ち水をしていたっけ。
あれ、ほんと涼しくなって気持ちいいんですよね~


昔は、土の湿った香り、気持ち涼しく感じる風、風鈴の音、
そして見た目の涼しさと、そこにカキ氷やスイカがあると味覚までと
五感で楽しむ夏があって。

今年の夏は、忙しがってばかりいないで
日本の夏、五感で楽しむ夏を暮らしてみようかな。

年に一度、ほんの二ヶ月位の夏だもの。
暑い暑いと嘆くより、涼を演出する楽しいこと、考えたいですね 



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シンプルに暮らしたい

2009-07-14 | 植物・畑・公園
                          (はがき)
          


我が家のベランダ菜園のひとつ、オクラ~!
知ってました? オクラってこんな風に実ができるんですね。知らなかった・・ 
いとおしいって気持ち、ほのぼのと。 




それと、おっ! めっけ。
今年最初の月下美人の蕾。まだ2cmくらい。 
開花が楽しみ楽しみ。またご報告しますね 





simple・・シンプルとは、辞書によると
① 簡単な・単純な ②地味な・つましい ③気取らない・謙遜な ④純な・無邪気な・・とな。

シンプルに暮らしたいな
シンプルに喜んだり 怒ったり 喜んだり

シンプルに毎日を淡々と



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安らぎの時間

2009-07-13 | つれづれ
                        でんでんむしの軌跡



週末、ホタルがいるという念願の 道保川公園 にKちゃんと出かけた。

先月、到着時刻が遅すぎて、残念ながら閉門で見れなったホタル。
今回はもうホタルの時期は終わったとのことで、今年はとうとう出会えなかったけど
のんびり散策すると、意外と広くて自然がそのまま残っていて、何とも居心地のいい公園で。

「残したい“日本の音風景100選”」にも選ばれたという公園で、深い林の中にある沢には
湧き水がつくるせせらぎと、早朝の鳥達の声は気持ちがいいよ~と、
公園事務所のおじさんはちょっと自慢げに話して下さり。

うっそうとした緑の中を、のんびり歩く。気持ちよか~



公園内の双子沢 沢には芹がたくさん


歩いていると、うれしい落し物やら、久々に見たでんでん虫に、ちょっと興奮。


左:鳥の巣 右:ほおの木の実


入口そばのベンチで休憩しながら、公園事務所のおじさんとあれこれおしゃべり。
カルガモの卵が生まれたのに蛇に食べられて残念、カワセミも来るんだよ、
蛙が来たらいいんだけど来ないんだよね、昔は水溜りに蛙の卵とかあったよね・・とかとか。

なんか・・いいなぁ。
お気に入りの場所がまたひとつ、増えました。

ところで、時々お邪魔してるウシャンガ・ゴトさんのHPで、新作のグラスビーズの横で
楽しそうにしているでんでんむしくんを発見。

なんとも言えない美しいビーズは、日々自然の中でゆったりと暮らすエリさんのやさしさが
感じられて、大好きです。

なかなか本物を拝見できずにいますが、8月まで伊勢丹府中店で開催中のようなので
機会を作ってお邪魔したいなぁって思ってます。

詳細はこちらから→ ushanga goto



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