心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

夢は思い続けるもの

2008-09-11 | つれづれ
                          (はがき)



ふと気づくと日も短くなって、空気も秋めいてきて 
昼間は暑くても、風がさらっとしてすっ~として気持ちいい 

最近自転車通勤をするようになって、前よりも季節の移り変わりを感じられるようになった。
帰り道に林のそばを通ると、ヒグラシと蝉の大合唱。

ヒグラシ。
なんて心地いい声なんだろう・・
この声をずっと聞いていられるなら、何もいらないって思えるくらい。

もう20年位前、父の同郷・同級生のA画伯の長野かどこかの別荘にお邪魔したことがある。

古い民家で、古い重厚感のある木の引き戸の食器棚には、骨董品のような古伊万里の
蕎麦猪口や塗りの器が何気なく置かれていて、食事のときはその食器を使って。
朝は隣家にガラス瓶を持って行くと、飼っている牛さんの搾りたての牛乳を頂き。

その頃から、いつかそんな生活がしたいなぁって思ってた。
なのに、もうずっと忘れてたなぁ・・って、ヒグラシの声にくすぐられながらふと、思い出した。

大学の同級生のKちゃんが、アメリカ人と結婚して日本を離れるとき、私にこう言った。
「夢はね、思い続けていたら絶対叶うんだよ」

今からでも遅くないかな・・
ベランダで猫とお月見しながら、ひとりごと。
この10年、ぼんやり過ごしてきてしまったけれど、また夢を描いてみようかな


「江月照我心」は、蘇軾の詩。「江水洗我眼」と続く。
 江月は私の心を照らし、江水は私の心眼を洗い清めるの意。


コメント (4)
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