(書の名宝展 はがきの一部)
昨日やっと行って来ました~ 北京故宮 書の名宝展
テレビで紹介されて以降、ものずごい混雑と聞いていたので覚悟はしていたけど
天気予報では夕方から雨ということも影響したのか、想像した程ではなく。
予報に反して、お昼過ぎに会場のある両国駅に着いた時、突然のどしゃ降り
一緒に行った母は、傘をさしていたのにずぶ濡れ~にもかかわらず、すぐさま会場へ。
入ってすぐの顔真卿(がんしんけい)の行書湖州帖巻(下の写真)から、人だかりは進まず。
隣に居た年配の女性は、さっき長崎から羽田に着いてその足で来たんですよ・・と。
そっか・・全国から観にいらしてるんだなぁ・・と、同じ書を学ぶ者として親近感が湧く。
(写真は下のも図録より)
解説を読むと、実はこれは直筆ではなく米芾(べいふつ)か呉琚(ごきょ)の書
ではないかという説もあるらしい。
でも粘っこくてスケールの大きいところは、まさに顔真卿って思いながら拝見。
なんでしょね・・ずっと見ていても飽きない。
だんだん気分が高揚して、腹の底に力が湧いてくる。
爽やかな大空というより、大海原のような迫力を感じる。
空海や、北京オリンピックの水泳の水着のデザインに使われた 井上有一 も
この顔真卿の影響を受けている。
続いて、大好きな黄庭堅(こうていけん)の草書諸上座帖巻。
これは最晩年の作品と言われ、狂草(きょうそう:草書を更に崩した書体で懐素などが有名)
と言われている。
なんとも自由闊達、大胆、伸びよく、終筆までの粘り、強弱、字間の妙・・鳥肌が立ちっぱなし。
この一部分を眺めているだけで、色んなイマジネーションが広がって、ドキドキ
そんな風に書を感じられるって、なんだか不思議。
こんな風に書を感じられるなんて、思いもしなかった・・
そうそう、メインは王義之の蘭亭序。
穏やかで品良く、美しく、最高峰と言われる所以も、印刷物ではない生身のものからは
香って滲み出てくるようで。
でもロープで仕切られ1列になって、立ち止まらないで下さい状態で見たので少々色気なく。
でも観に来れてよかったです!
母と興奮したまま、博物館の中をあちこち寄り道をして、来た道と違う道で会場を出た所で
な・なんと! ほぼ1年振りに書の師であるI先生と先輩のKさん、Aさんにばったり!
広い広い時空の中でこのタイミングで! と、ここでもまた鳥肌じょわ~。
もうすぐ84歳になられるというのに、母に「お元気そうで良かった」とおっしゃり
「書」というご縁で広がるたくさんのこれまたご縁に感謝。
佳い日となりましたとさ。
昨日やっと行って来ました~ 北京故宮 書の名宝展
テレビで紹介されて以降、ものずごい混雑と聞いていたので覚悟はしていたけど
天気予報では夕方から雨ということも影響したのか、想像した程ではなく。
予報に反して、お昼過ぎに会場のある両国駅に着いた時、突然のどしゃ降り
一緒に行った母は、傘をさしていたのにずぶ濡れ~にもかかわらず、すぐさま会場へ。
入ってすぐの顔真卿(がんしんけい)の行書湖州帖巻(下の写真)から、人だかりは進まず。
隣に居た年配の女性は、さっき長崎から羽田に着いてその足で来たんですよ・・と。
そっか・・全国から観にいらしてるんだなぁ・・と、同じ書を学ぶ者として親近感が湧く。
(写真は下のも図録より)
解説を読むと、実はこれは直筆ではなく米芾(べいふつ)か呉琚(ごきょ)の書
ではないかという説もあるらしい。
でも粘っこくてスケールの大きいところは、まさに顔真卿って思いながら拝見。
なんでしょね・・ずっと見ていても飽きない。
だんだん気分が高揚して、腹の底に力が湧いてくる。
爽やかな大空というより、大海原のような迫力を感じる。
空海や、北京オリンピックの水泳の水着のデザインに使われた 井上有一 も
この顔真卿の影響を受けている。
続いて、大好きな黄庭堅(こうていけん)の草書諸上座帖巻。
これは最晩年の作品と言われ、狂草(きょうそう:草書を更に崩した書体で懐素などが有名)
と言われている。
なんとも自由闊達、大胆、伸びよく、終筆までの粘り、強弱、字間の妙・・鳥肌が立ちっぱなし。
この一部分を眺めているだけで、色んなイマジネーションが広がって、ドキドキ
そんな風に書を感じられるって、なんだか不思議。
こんな風に書を感じられるなんて、思いもしなかった・・
そうそう、メインは王義之の蘭亭序。
穏やかで品良く、美しく、最高峰と言われる所以も、印刷物ではない生身のものからは
香って滲み出てくるようで。
でもロープで仕切られ1列になって、立ち止まらないで下さい状態で見たので少々色気なく。
でも観に来れてよかったです!
母と興奮したまま、博物館の中をあちこち寄り道をして、来た道と違う道で会場を出た所で
な・なんと! ほぼ1年振りに書の師であるI先生と先輩のKさん、Aさんにばったり!
広い広い時空の中でこのタイミングで! と、ここでもまた鳥肌じょわ~。
もうすぐ84歳になられるというのに、母に「お元気そうで良かった」とおっしゃり
「書」というご縁で広がるたくさんのこれまたご縁に感謝。
佳い日となりましたとさ。