「始制文字」 (半紙)
昨日の書道教室で書いた千字文の臨書・・っていうより創作かな
今、何人かが一緒に勉強しているのは、集漢簡千字文。
木簡の文字を寄せ集めて千字文にしたもの。
ほぼ同時にスタートしたので、同じところを臨書している人もいるんだけど
それぞれの好みや個性に合わせて、参考作品を書いてる。
力強くとか、優雅にとか、たおやかにとか。
これは細身で瀟洒な感じがお好きなMさんをイメージして書いてみた。
私は一人で臨書をしているよりも、誰かを思って臨書すると
あれこれ創作のイメージが膨らんでくる。
同じ4文字を、じゃ次はたくましく!とか、寂しく・・とかお題を与えられると
ルンルンと書きたくなって止まらなくなる。
先日の 新日曜美術館で蘭亭序の解説で、石川九陽先生がこんなことを。
「文章(ことば)の影を表現するのが書なんだ。
そう、ことばにしきれなかった影を映すのが書なんだ」
うう~ん。すごく納得
ただ文字の形だけをいくら追っていても、感激も痛みも生じない。
1つ1つの文字にも、それを組み合わせてできた文や詩には意味があるわけで。
でも見る側の感じ方は人それぞれで、思うように伝わらないこともある。
だから書は、その手助けをするというわけ。
そんな風に感じられたら、臨書への向かい方も違ってくるような気がする。
書は、形じゃないんだ。
心なんだ・・って思う