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心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

見えないものの無限の深さ

2008-11-09 | 書の話
                         金文 (半紙)



金文の一字。
↓の右側の手書きのようなところが、それらしき文字。
意味は不明。。

 ←原本 


人は、時に今見えているものだけを信じる余り
本質を見落としたり、大事なものを見失ったりすることもある・・と。

けれど、目に見えないものを信じるっているのには勇気がいる。
はたまた、目に見えているのに、気づいてないってこともあったり。


見えてるものの中に、見えないものを見る。
そして、見えないものの中に、何を感じるか・・。

見えるものよりも、見えないものの無限の深さを感じ取ろうとする心・・

その心を探したくて、私は「書」に惹きつけられているかな・・と、ふと 


すっかり冬めいた寒い今日のオススメの1曲は・・Tracy Chapmanの 
 All that you have is your soul

'All that you have is your soul.' ・・

'最後まで持っていられるものは 自分の魂だけ'・・

心の垢が落ちてくような・・彼女の歌声をじっくりと聴いてみて下さいませ

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「待つこと」の大切さ

2008-10-28 | 書の話
                          金文節臨 (半紙)




10/22のブログ でもご紹介した金文は、鋳物に鋳られた文字。

甲骨文よりも画数も多くなり、曲線があったり、絵文字的だったりして
どれもどこか愛嬌がある。

 ←原本

木簡とは反対に、勢いよりもじっくり粘ってバランスを確かめながら書く。
線はなるべく一定のリズムで、でも時々メリハリをつけて。

回りは、ティッシュを丸めて軽く墨をつけたものでトントンと叩いて
鋳物の感じを出してみたかったのだけど。

真っ白の中に文字があるのと、こうして囲った中にあるのとでは、
また印象が違ってくる。
囲った割りに、宇宙空間にたゆたっているように見えません  ?

金文は、「溜め」が大事。 
木簡のように勢いをつけて書くのではなくて、線の中に力を溜めて
墨が筆の先に下りてくるのを感じながら書く。

その感触は、心が落ち着いている時の呼吸と似ていて、何とも心地よく。
でもつい焦って「待てない」呼吸で書くと、バランスは崩れる。

半紙にたった四文字を書くにも集中力が持続しなかったり・・なんてことも。
結果をすぐに確かめたくて、最後の文字がぞんざいになったり。

「待つこと」

それがなかなかできないわけで。
書でも、日々の中でも。

金文は何も語らないけれど、「待つこと」の大切さを教えてくれる気がする


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線とバランスを鍛える

2008-10-22 | 書の話
                         (半紙1/3)



金文の一節。右から「菫經徳」
どれも親しみやすい宇宙人みたいで、書きたくなって。
「徳」という字なんて、両手を広げて笑っているみたいに見えません? 


     
↑原本          ↑毛公鼎の銘文

金文は、甲骨文とほぼ同時期に発展したもので、主に青銅器などの内壁に鋳こまれたもの。
甲骨文が硬い骨に刻み込んだものに対して、金文は粘土など柔らかいものに
鋳こんだものなので、曲線的で柔らかい印象になる。

春秋戦国時代の青銅器は、鳥虫書(ちょうちゅうしょ)と呼ばれる
(↓)より装飾的で、鳥や虫の形をイメージしたという文字が登場。

 

私はどうもこの感じは・・くすぐったくて、あまり書きたいという食指が動かないんだけど
去年参考に書いたもの↓(半切)

 

金文とか甲骨文は、線とバランスを鍛えるのにもよい勉強になります


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枯山水ならぬ紙山水

2008-10-08 | 書の話
                        「紙山水」 塩川もと子
                     第27回今立現代美術紙展’08 
                 紙から浮き立つもの 塩川素子・秋山みさ展より
 


同じ書の師の下で出会った塩川もと子さん(左のブックマークでもご紹介しています)の
二人展が、福井県越前市いまだて芸術館で10月10日迄開催中です。


商業書道家としても大いに活躍中の塩川さん、黒澤映画や数々の商品のロゴも書かれ、
海外でのアートショーにも積極的に参加、テレビやラジオにも出演されたことがあります♪

その彼女の、もうひとつの顔とも言うべき、墨による抽象の世界は、
大胆な構図、墨と紙の独特な響きあいによって表現されるスケールの大きいものばかり。

制約のある商業文字と違って、開放感のある自由でおおらかな発想に、なんだかドキドキ



会場のソファーの上に飾られたこの作品。
壁やソファーの色、そしてこの空間の佇まいに溶け込んで、強過ぎず、
けれど静かな存在感を放っていて、いいなぁ。。

きっと間近で見たら、そのマチエールやら、白と黒の緊張、対話、共鳴に惹きつけられ
紙の外の無限の空間をも巻き込んだ、壮大な世界観を感じられるような気がします。

残念ながらここからはちょっと遠いけど、秋は旅の季節。
お近くに行かれる方がいらっしゃいましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。

ちなみに・・新横浜からは約3時間。
新幹線で米原→金沢行きしらさぎにのって約50分の武生下車。
入場料は500円。

詳細は→ いまだて芸術館 のサイトにあります。
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思い思いにカットした紙に書く

2008-10-07 | 書の話
                         (半紙1/2)
      


9/26のブログ にも書いた山頭火の句。
「お月さまがお地蔵さまにお寒くなりました」

今日の絵手紙教室の宿題で、半紙を好きなように切って書いてみましょう!ってことで。

それぞれに工夫も凝らして、斜めに切ったり、台形に切ったり、曲線に切ったりと
私にとっても、目からうろこのような構図もあり、面白いっ!

でも斬新なカットの中に、絵と文字を入れるのはなかなか苦労をしまして。。
それぞれに、私だったらこんな風に書くかな・・と、ざざっと書いてみる。

つい皆さま、紙一杯に字も絵も埋めようとしてしまいがち。
なので、白の空間を意識しながら書くように・・と。

紙を切らずに仕上げてから切る方もいらしたけれど、やっぱりそれでは空間の感覚が
ちょっとずれてしまうので、カットしてから書いた方がいいかも。

それぞれの個性に刺激されて、脳みそが活性化しつつ、私もよい勉強になります!
次回も楽しみにしていま~す


 

 

  ←これはむずかしい・・


 
          
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線で情感を表現する

2008-10-06 | 書の話
                          (半紙1/2 2枚)



先週の書の教室では「燃」という一字を宿題にそれぞれに書いてきて頂いた。
それぞれに「燃える」イメージから、最後の点4つ(れっか)を炎が燃えるように
「描」かれたりと工夫があったのだけど。

たとえば「燃える」イメージを表現しようとすると、つい絵と字、
どちらを表現したいのかが曖昧になることもある。

「じゃ、どうやって燃えるイメージを表現するんですか?」

それは、線の質  
書の魅力のひとつは、線の質でもあり。

潤滑、強弱、濃淡、直と曲、緩急・・・。

たとえば写真の「心」。
心は人それぞれ、時の流れの中で変化しつづける。

活字で見る文字としての「心」からは、想像もつかない体温や感情といったものを
書では表現できる。

上の「心」は、自由にたゆたいつつ、芯はしっかりと持った心。
下の「心」には迷いはなく、きっぱりとした強い意思を感じる心をイメージして。

・・って、また私の勝手な主観ですけどね 

ちなみに2枚とも同じ筆で書いています。

書には、体温や情感を表現できる無限の可能性があり、それを受け取った人が、
人の体温や情感も無限だということを感じてもらえたらなぁって思います
コメント (4)
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筆文字の可能性

2008-10-05 | 書の話
                        (半紙1/2 4枚)




以前、書の教室でこんな遊びをやった。

自分はどんな「女」なのか書いてみてください。
次に、なりたい「女」を書いてみて。
そしてご主人はどんな「男」なのか、実はどんな「男」が好きなのか。

このとき100枚位書いたんだけど、どこかにしまいこんじゃって4枚しか見つからず。

たとえば左上の「女」。
ぽっちゃりとした母性、繊細というより太っ腹でたくましさも感じるような「女」。
その下の「女」は、用心深くて明るくはなく、神経質そうな「女」。

対して右上の「男」。
なんだか弱気で頼りなく、情けない感じの「男」。
下の「男」は頭でっかちで杓子定規で、気が小さそうな「男」。

・・って、私の勝手な主観ですけどね。

教室で、皆さんが書いてきて下さった「男・女」を並べると、各々のご夫婦の力関係が
見えたりして大いに笑い。
全部を混ぜこぜにして、どの男女ならお似合いか・・なんて想像して遊ぶわけです。

ちなみに強いて言えば、写真の男女、どの組み合わせならいけそうですかね・・。

漢字には、活字からは想像もつかない無限の「質」が隠れているんだっていうことを、
筆文字は表現できる可能性を持っているって思う。

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趙子昂行書千字文

2008-10-03 | 書の話
                        趙子昂行書千字文(部分)



昨日の書道教室で、すごい!作品を持ってこられた方が。。
半切に趙子昂(ちょうすごう)の千字文を全臨。
1日2時間、4日間かけて書かれたそう。

ということで、上の写真の作品は私ではなくて、喜寿を超えられたMさんの作品。

細字なのに、始筆、終筆もきちんと、墨量のあるところ、少ないところと変化もあり
どこをとっても清楚、お人柄も感じられる穏やかな書風に、皆さんと大拍手

この気力と根気は、私には・・・と、ため息をつきつつ脱帽するばかり。

 全体としてみるとそのすごさが・・

1年半程かけて、半紙にまとめてこられたものは↓こちら。
初めと終わりの頃では、文字の迫力も違っていて、まさに生きている証ですね・・

 半紙の習作

書は人なり。
Mさんの書に向かわれる、そして日々を生きるお姿には、尊敬の念を抱かずにはいられない。

私の書の師のまさに「あの人は書ばかりやっているなぁ」の境地。
心も身も引き締まる思いで一杯です。
来春の展覧会でのお披露目が楽しみです


そして秋めいてきたせいか? 昨日は皆さんも真面目に教室でもお勉強され・・。
なんとも清々しい気持ちのいい時間でした。

貴重な作品なので、もう1枚↓ 細字なのに拡大しても力強く美しいですね。。
Mさん! 素晴らしいです 

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本質が見つかると by 武田双雲さん

2008-09-16 | 書の話
         写真の「らしい」の左の文字は、「芽風」と書いてあるらしい         
         センソユニコっていうファッションブランドとのコラボレーションのブランド名     



行ってきました~昨日。 武田双雲さん のトークショー。

意外にも背が高く、テレビで何度か拝見していたせいか、初めてお会いした気がせず。
いや・・きっとあの人なつこいお顔と、話し方のせいかな。

それにしてもよく喋る。スタートして終わるまで、息つく間もなく 

でも結構わたし、頷きながらわかるわかる! 同じこと考えてるかもって思うとこも多々。

実は双雲氏、最近一部ネットでは中傷されているらしい。
その記事を読んだけれど、何の目的があるのやら・・と、心地よいものではなく。

ご本人もそのことに触れ、こんな話を。

面と向かって言われるのではなく、顔の見えないネットでの発言には、
初めはかなり傷ついたけれど、今は批判してくれる人がいて成長できたと思っている。

批判されればされるほど、本質が見えてきた。
これはいらないもの、これは大事にしたいもの、これは守りたいもの、
自分の自信は何か、自分は何を目指しているのか・・その整理ができたんだ。
自分の本質は何か、それが見えたら楽になった・・と。

素敵だなって思った 

正直言って、双雲さんの書の作品は・・何て言うか・・
私の心にす~っと響くものではないけれど、それが彼を好きか嫌いかを決定するものではなく。

作品は今や新聞や雑誌、テレビでもよく拝見するけれど、う~ん・・と思いつつも
どこか魅力を感じていたんだけど、昨日ご本人のお話を伺えてそれがわかった。
応援したいなって思える魅力のある青年だなって思った。(ちなみに33才らしい)

うん。なかなかよいお話をたくさん聞けて、私も確認できたところ多々。多謝。
その確認できた話は、またそのうち~。

心ニュートラルにあると、発見も出会いも広がるってもの!


0  
トークショーのあとは、著書を購入した方に一人一人サインをされ。



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丹下哲夫さんの備中和紙で 

2008-07-15 | 書の話
                         いろは歌



今年の蘭秀会展のときのワークショップ「インテリアの書」での参考作品。

本当は白い1枚漉きの雲竜紙で、ちょうど色の紙があるところが厚地になっていて
そこに直接書いたのだけど、気に入らなくて。。

 ←楮の繊維を漉きこんだ雲竜紙


そこで、私の破れ紙やらの宝箱から出てきた、約20年前の 
丹下さんの備中和紙 を使わせて頂いた。

和紙の会社に勤めていた頃、素人ながらにもこの独特の色と風合い、
気品に魅せられて、今まで大事に取ってあった。


  
   ↑備中和紙の伝統的な色 やっぱりいいなぁ 


今や岡山県の重要無形文化財になっているほどの備中和紙。
HPで見ると、当時お世話になった丹下さんもまだまだお元気そう!
でも、そんな貴重な紙にはそぐわない拙作で申し訳ない限り。。

とはいえ。
たとえば、大げさに表具屋さんに軸装を頼まなくても、こんな風に手作りの軸も
なかなか楽しいものです。

実は備中和紙のサイズが少々小さめで、両脇には篆刻の袴を作るときの布を
これまたある面、大雑把な性格の私ゆえ、ざっくりとはり込んで。

そして100円ショップで買った竹の棒を上下にボンドで貼って、紐をつけて完成。

今回は少々紙が特殊でしたが、身近にあるもので、夏用に楽しめる簡単な軸も、
近々作ってみようと思います!

ラモンさ~ん またこんな字で・・すみませ~ん




新しく昨日ご紹介したSAORIさんのブログわたぐも館・館長日誌 と
今日SAORIさんのところから来てくださった ぶの字さんのブログ 
海坂藩「つぶやき長屋」 をブックマークに加えましたのでお立ち寄りください。

だんだん増えてきたブックマーク、内紹介文をやめました。

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