心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

線で情感を表現する

2008-10-06 | 書の話
                          (半紙1/2 2枚)



先週の書の教室では「燃」という一字を宿題にそれぞれに書いてきて頂いた。
それぞれに「燃える」イメージから、最後の点4つ(れっか)を炎が燃えるように
「描」かれたりと工夫があったのだけど。

たとえば「燃える」イメージを表現しようとすると、つい絵と字、
どちらを表現したいのかが曖昧になることもある。

「じゃ、どうやって燃えるイメージを表現するんですか?」

それは、線の質  
書の魅力のひとつは、線の質でもあり。

潤滑、強弱、濃淡、直と曲、緩急・・・。

たとえば写真の「心」。
心は人それぞれ、時の流れの中で変化しつづける。

活字で見る文字としての「心」からは、想像もつかない体温や感情といったものを
書では表現できる。

上の「心」は、自由にたゆたいつつ、芯はしっかりと持った心。
下の「心」には迷いはなく、きっぱりとした強い意思を感じる心をイメージして。

・・って、また私の勝手な主観ですけどね 

ちなみに2枚とも同じ筆で書いています。

書には、体温や情感を表現できる無限の可能性があり、それを受け取った人が、
人の体温や情感も無限だということを感じてもらえたらなぁって思います

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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Unknown (チビ太)
2008-10-06 09:43:19
一つの字には 書き手の思いが加わり
それを見る人は その字体から何かを感じ取る
人それぞれに違うかもしれない
でも そんな無限のものがありますね

ところが 活字には それが無いような気がします
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チビ太さん (沙於里)
2008-10-07 08:04:28
ほんと、活字には活字のよさもあるんだと思うんですが、
鉛筆でかいたものにしても筆で書いたものにしても、
そういう手書きのものって、どんな方なのかなぁ・・って
想像力が膨らんで楽しいですね~
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こころ (おえかき)
2008-10-07 09:03:49
こころ 燃えるような 恋をしたいですl。
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おえかき先生 (沙於里)
2008-10-07 15:25:18
私は・・河の流れのような 恋をしたいです
返信する

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