6月20日。片倉城跡公園近辺を散策しました。
片倉つどいの森公園の雑木林にアカメガシワ(赤芽柏)の雄株が1本あり雄花が咲いていました。トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木で雌雄異株。新葉が紅色をしており、大きな柔らかい葉で柏の葉と同じように食べ物を包んだり載せたりしたことから名付けられた。雄花に花弁はなく、萼は淡黄色で3~4裂し雄蕊は多数付く。
大分離れた西片倉の墓地にアカメガシワの雌株が多数あり雌花が咲いていました。雌花には花弁がなく花柱が3個付く。
片倉城跡公園には
フタリシズカには果実が出来ていました。
シャクジョウソウは花が開き中の黄色が見えています。今年は例年より小さく数も少ない。
二の丸広場辺りには
タケニグサ(竹似草)が高く伸び花が咲き始めていました。ケシ科タケニグサ属の多年草で日当たりのよい荒地などに多い。蕾に見えるのは萼で開花と同時に落ちる。花は多数の糸状の雄蕊と1個の雌蕊からなる。この写真では開花しているのは2個だけです。
イシミカワ(石実皮)には蕾が付いていました。この花は開花しても分かり難いので気を付けなければ。
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)も咲いていました。ヤマゴボウ科・属の多年草で北アメリカ原産の帰化植物。雄蕊は9~12個。雌蕊は6~12個ある。果期には垂れ下がる。なお、全草有毒なのでご注意。
アカメガシワの雌株があった墓地とは別の墓地にはトクサ(木賊)の群落があり、胞子嚢穂が出ているものがありました。トクサはトクサ科・属のシダ植物でツクシのような胞子嚢を茎の先端に付ける。水辺や湿地に自生するが庭にもよく植えられる。
林縁にカニクサが生えていました。ここにもあることを知りましたが、観察するのに近くていい。
片倉つどいの森公園の花壇にヒメアカタテハが花に吸蜜していました。この蝶は秋になると多く出現するので秋の蝶かと思われがちですが、春から秋にかけて年中出現します。
雑木林の林下でヒトリが科カノコガ亜科の蛾であるカノコガ(鹿子蛾)に出会いました。およそ蛾らしくない蛾ですが初夏から夏にかけて見られ昼行性で日中低い所をひらひらと飛び花にもよく来る。
以上