八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2022年 片倉城跡公園:秋のマヤラン(摩耶蘭)、ハシカグサ(麻疹草)等

2022-09-08 19:18:00 | 

片倉城跡公園の散策です。

マヤラン(摩耶蘭)が咲いていました。神戸の摩耶山で最初に発見されたマヤランはラン科シュンラン属の菌従属栄養植物で根も葉もなく光合成をしません。夏と秋の2回花を咲かせます。今年2回目の開花ですが、今回はここにあるだけで夏に咲いた他の場所では花はおろか茎もまだ出ていません。

 

クワクサ(桑草)が咲きかけていました。クワ科クワクサ属の1年草で道端などどこでもある植物です。クワ科ですが名前の通り草本です。葉が桑の葉に似ているため名付けられました。球状の花序に雄花と雌花が混在していますが、蕾の段階では雄花と雌花の区別が付きません。しかしこの花序は蕾が開きかけで白く見える部分は雄花です。

 

湿地に白い小さな花のハシカグサ(麻疹草)が咲いていました。アカネ科ハシカグサ属の1年草で花期は8~9月。茎のようなランナーを地面に伸ばして広がり、節から根を出し、そこから茎が立ち上がる。直径2mmぐらいの小さな花なので目立たない。萼には白い軟毛がある。名前の由来は不明です。

 

片倉城跡公園の上の畑地は今、ザクロソウやクルマバザクロソウが多くあります。両者はよく混生しますが、クルマバザクロソウは花が葉腋に束生し、ザクロソウは花序の長い枝を出し集散花序を出します。また葉にも違いがあります。ザクロソウは蕾しか見つからなかったのでクルマバザクロソウを挙げておきます。

クルマバザクロソウ(車葉石榴草):ザクロソウ科クルマバザクロソウ属の1年草で熱帯アメリカ原産。1枚目の写真の上部に長い花序に蕾が付いたのがありますが、これがザクロソウです。

  

畑地の傍の雑木林の道路脇にナンテンハギ(南天萩)が咲いていました。マメ科ソラマメ属の多年草でハギと名が付きますが草類です。葉がナンテンに似て花が萩に似ていることから名付けられた。ミヤマタニワタシとよく似るがミヤマタニワタシは花序の柄が短い。

 

他には、前に掲載したホタルイ、チョウジタデ、マキエハギ、ヌスビトハギ等がまだ咲いていました。

マキエハギの咲いている場所でヤガ科シタバガ亜科のウンモンクチバに出会いました。夏(6~8月)に雑木林でよく見かける蛾です。開帳45mmぐらいで幼虫はマメ科の植物の葉を食べますのでここにいたのかな。

以上


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1 コメント

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Unknown (東鴨ルパン)
2022-09-08 22:09:28
マヤラン!なんとなくコッソリ咲いてコッソリ居なくなっているような?
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