<「早期発見・早期治療。」から「超早期死亡。」という壮絶な「人体実験。」>
ガン検診の「早期発見。」、「早期治療。」をはじめに提唱されたのが田崎雄三博士です(1898~1963年)。
田崎先生は、東京帝大卒、ガン研院長から日本癌学会会長まで歴任されたが、その亡くなりかたが『尋常』ではなかった。
右上顎奥歯の歯肉に異常を感じて、細胞検診をしたらガン細胞が2、3個見つかった。
「これはガンだ。」、まさに「超早期発見。」です…。
すぐに“治療”にかかって、放射性コバルトの針を歯茎に埋め込み留置しました。
放射線でガン細胞をやっつけようとしたわけで、「超早期治療。」ということでしたよ…。
さらに「ガンと戦う栄養を付けなければ。」と朝からステーキや「すき焼き。」を食べまくりましたが、これがとんでもないまちがいでした。(動物たんぱくは、ガンを増殖させる!)
するとガンは治るどころか、あれよあれよという間に膨れ上がり博士の『面相』も変わってしまった…。
その後、手術など大変な騒ぎになったが、「半年足らず。」で亡くなられた。
「超早期発見。」が「超早期死亡。」という皮肉な結果になったのですが、先生はそれを信じてやられた…。(まさに“殉職”でありますね)
東大栄養学の先生も参加して“最高”の療法を施しました…。
しかし『治療』もまちがい、『食事』(過栄養)もまちがいでした!
“最高”の権威が“最低”の結果に終わった、壮絶な“人体実験”でありました。
この悲劇が、全てを物語っていますが、先生の死を無駄にしてはいけないものと考えるのですけれどね…。
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