<ガンと高血圧治療に見る、“常識”のウソと落とし穴>
しばしばガンは、「早期発見、早期治療。」が大事といわれる。
ところが早期癌の進行は、ゆるやかである。 現に、有名な外科医の手帳には、1か月先にガン患者の手術が入っているくらいだ。
冷静になれといっても無理かもしれないが、直ちに早期治療が必要になるわけではないことは、強調しておこう。
もちろんガンの中にも、進行性のものもある。 だが、これを止める手立ては発見した時点で、すでにない。
例え手術をしたとしても、すでに別の組織に転移している可能性が、濃厚だ。
手術は、患者の体力を消耗させるものだ。 むしろ手術をしなかった方が、生存日数が伸びたのではないか?と思われる患者さえいる。
同様のことが、高血圧についてもいえる。
もし血圧が高いといわれた場合、降圧剤を服用してまで、血圧を下げるべきなのか?
医者が示す臨床データは、降圧剤によって血圧が下がったことは示すが、その服用によって生存率が伸びたかどうか?のデータではない。
(まだ、そこまで、年数が経過していない) 副作用などで別の病気を引き起こし、結果として寿命が延びていないのだとすれば、服用の意味などない。
また、高齢者の場合には、高血圧というレッテルをはられたことのショックで、真の病人になってしまう人も少なくない。
医学雑誌『ランセット』によれば、血圧が高いからといって死亡率が高くなるとは限らないというデータが、公開されている。
同紙によれば、死亡率が高いのは、その年齢層で最も血圧が高い階層に属する人たち(各年齢層の2割)だけだという。
つまり、数値としては高血圧でも、その年代のなかで一番高いグループに入っていない限り、決して死亡率は高くないということだ。
これは、マサチューセッツ州フラミンガムの地域住民を対象に、高血圧と心血管病による死亡率の相関関係を調べた、「フラミンガム調査。」を再検討した結果、明らかにされた。
フィンランドでは、75歳から85歳を対象、降圧剤と死亡率について調査したところ、血圧が高い人の方が、「長生き。」したというデータ『すら』ある。
高血圧=悪とは、決めつけられない。
にもかかわらず、日本高血圧学会(役所と製薬会社からなる)は、2000年に、高血圧の基準値を従来の160/95mmHgから、140/90mmHgに「引き下げ。」た。
今まで、患者でなかった患者が、「2100万人。」膨れ上がった。 (その結果、国民の「4分の3。」が、高血圧症となった)
結局、医療は、病院と薬メーカーだけが「儲かる。」構造になっているのだ。
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