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尊敬されない“国宝”

2014-07-31 11:34:12 | 日記
▼小三治“国宝”に距離
 柳家小三治が人間国宝に選ばれた。目出度いハズだが、意外に落語界は覚めている。理由は彼の人間性にある。とにかく評判がすこぶる悪い。「芸は人なりと言われるが、あの人は別か」との批判が聞える。ちなみに夕刊紙にこんな見出しがついていた。「人間国宝・柳家小三治 誰も尊敬していません」。

 落語界での重要無形文化財保持者(人間国宝)は、五代目柳家小さん、上方落語の桂米朝に続いて3人目。五代目小さんは、任意団体だった協会の法人化を実現するなど落語界の発展に努めた。

▼なぜ、小三治なのか?
 また、米朝は先の大戦で滅びかけていた上方落語の復興に努め、40数年かけ、ついに自らの手で上方落語全集をまとめ上げるなど多大な功績を残した。このため、「上方落語中興の祖」と言われている。

 このように前任の2人は、人間国宝に選定されるにふさわしい実績を残した。ところが、どこをどう、探しても小三治にこれと言った業績は見当たらない。出て来るのは不満ばかり。なぜ選ばれたのか不思議なくらいだ。

▼披露興行に顔出さず
 とにかく「言っていることと、やっていることがあれだけ違う人は珍しい」とささやかれる人物なのである。協会会長の就任当初だけは人気取りに、真打昇進に伴う抜擢人事で話題をさらった。だが、次の年からは元の年功序列に戻った。

 毎年のように二つ目から真打に昇進する。その度に、新宿・末広亭など都内の定席で披露興行が行われる。会長は協会の責任者として挨拶をするのが大事な仕事。ところが小三治は、「われ関せず」と、よほどのことがない限り出ない。

▼尊敬されない“国宝”
 こんなことがあった。「NHKのコンクールで優勝したら抜擢あり」と言われ、ある理事が優勝した若手を推薦したところ、「俺には、あの芸は合わない」、と小三治は真打昇進を却下した。どこかの首相と同じで、言ってることと、やることがまるで違う。

 素顔の小三治を知る落語家はみんな、嫌っている。身勝手な小三治を腹の底では誰も尊敬していない。それでも人間国宝になった。安倍政権と格別のつながりでも持っているのか? 真相は藪の中だ。


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