▼反響呼んだ一文
視覚障害者の方が疎開支援の会あてに綴った一文は、その後、大きな反響を呼んだ。「大丈夫 みんな生きてる」を見た方から、「読んでいて涙が止まらなかった」「心にしみた」などの声が寄せられた。同時に、全盲の方があの長文を書いたことに驚いていた。
疎開支援の会の世話役にわけを聞いた。視覚障害者には専用の点字パソコンがあるという。「おにぎり」とキーボードをたたくと、「お、に、ぎ、り」と音声が伝わる。その声を確かめて、次の言葉を入力する。
▼全盲で記事を読む
さらに箸と橋、端などの違いは、「ご飯を食べるハシ」「人が渡るハシ」「真ん中と端っこのハシ」などの音声を選択するという。ひらがな、カタカナ、漢字、数字なども使い分けることができるそうだ。この作業を繰り返すのだから、文章作成には健常者の何倍もの時間がかかる。
メールに「記事を見つけましたので、貼り付けます」と書いてあったが、どういうことか意味が分からなかった。「全盲の方が記事を読む」ことなど可能なのだろうかと思った。新聞記事については、声を出して読んでくれる専用ソフトがある、と聞き納得した。
▼思いを巡らせもう一度
毎日のようにパソコンと向き合っていながら、何も知らなかった。視覚障害者の立場から考えたことなど一度もなかったからである。落語会への感想も、その後の長文も、きっと大変な思いをして書いてくださったのだろう。そんなことに思いを巡らせながらもう一度、読み返した。
視覚障害者の方が疎開支援の会あてに綴った一文は、その後、大きな反響を呼んだ。「大丈夫 みんな生きてる」を見た方から、「読んでいて涙が止まらなかった」「心にしみた」などの声が寄せられた。同時に、全盲の方があの長文を書いたことに驚いていた。
疎開支援の会の世話役にわけを聞いた。視覚障害者には専用の点字パソコンがあるという。「おにぎり」とキーボードをたたくと、「お、に、ぎ、り」と音声が伝わる。その声を確かめて、次の言葉を入力する。
▼全盲で記事を読む
さらに箸と橋、端などの違いは、「ご飯を食べるハシ」「人が渡るハシ」「真ん中と端っこのハシ」などの音声を選択するという。ひらがな、カタカナ、漢字、数字なども使い分けることができるそうだ。この作業を繰り返すのだから、文章作成には健常者の何倍もの時間がかかる。
メールに「記事を見つけましたので、貼り付けます」と書いてあったが、どういうことか意味が分からなかった。「全盲の方が記事を読む」ことなど可能なのだろうかと思った。新聞記事については、声を出して読んでくれる専用ソフトがある、と聞き納得した。
▼思いを巡らせもう一度
毎日のようにパソコンと向き合っていながら、何も知らなかった。視覚障害者の立場から考えたことなど一度もなかったからである。落語会への感想も、その後の長文も、きっと大変な思いをして書いてくださったのだろう。そんなことに思いを巡らせながらもう一度、読み返した。