1枚のポスター

▼ポスター貼りは1日仕事
　歴史的建造物として国の重要文化財に指定されている旧吉田家での落語会が近づいた。お知らせのポスターを貼りに行った。アマチュア落語会は、すべて自分たちの手作り。わが家から旧吉田家まで片道約2時間かけて行って来た。往復で4時間。ポスター貼りも1日仕事だ。

　9日は、夏が舞い戻ってきたような暑さだった。気温29度は夏日である。長袖シャツを脱ぎ、Ｔシャツ1枚になった。バス、私鉄、ＪＲ、そしてバスを乗り継いで目的地に着いた。旧吉田家の駐車場には大型バス。屋敷のそこここで、ボランティア説明係が見学者に解説するなど大変な賑わい。

▼無断でポスター掲示
　母屋を入ったすぐ脇の、一番目立つ場所に貼ってもらった。先ほど降りたバス停に向かう途中、公会堂前で掲示板を見つけた。何も貼っていない。お願いしようと事務所を訪ねたが、鍵がかかっていて誰もいない。勝手に貼らしてもらった。バス停脇には神社の掲示板。ここにも貼らしていただいた。

　許可を得ようと近くの蒲団屋で尋ねると、「宮司はとっくに亡くなった。ガソリンスタンドの主人が氏子総代」と教えてくれた。総代はポスター掲示を快諾してくれた。公会堂は町内会が管理しているとのことなので電話した。が、何度かけても不在だった。許可だけは得なくてはいけないので、改めてかけ直すことにする。

▼春はサクラに秋モミジ
　旧吉田家は、春は新緑にサクラ、秋は紅葉に枯れ葉と、四季を通じて風情があるので、ここで開く落語会は毎回、大入り満員になる。だから落語仲間たちも、この落語会への出演を楽しみにしている。

　演目はすべて出そろった。初ネタをかける者もいる。みんな、追い込み稽古に一生懸命だ。10月27日が待ち遠しい。