扇子と手拭い

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悪代官をやっつけろ

2015-07-18 11:57:17 | 落語
落語の方には「韋駄天の熊」「がらっぱちの八五郎」てーのがおりまして、

熊 オイ、八公、いるかい?
八 どうした? 朝、早くから?
熊 どうしたじゃねえ。ゆんべのSEALDsてー若い衆の寄り合い。
  なんでも5万人も集まったんだってな、驚いた。
  江戸中の連中が集まったんじゃねえかと思ったぜ。
八 そのことなら、オレも聞いてるよ。あいつらは、すげえ連中だぜ。
  何がってオメエ、安倍ってー悪代官が、よそ行って
  戦(いくさ)しょーてーのを「そんなことすんな、止めろ」って、
  止めようてんだ。ええ、どうでー、すげー奴等だろ。
  オラ、嬉しくなっちまって、涙―出てきちまったよ。
熊 へー、そんなー、すげー連中かい。
八 すげーも何もオメエ、学者の先生たちや、弁護士なんていう人も
  助っ人に駆け付けてんだ。そればかりじゃねえ。
  町の衆も、隠居から子供抱えたカミさんまで顔みせたそうだ。
  でもよ、いちばん多かったのが町内の血気盛んな若い衆だ、てんだ。
  みんなで「安倍はやめろ」「憲法守れ」「命を守れ」って声上げてた。
熊 安倍ってなー、そんなに悪い野郎なんかい?
八 悪いも何もあったもんじゃーねえー。平和憲法があるおかげで
  オレちゃこうして毎日、グチこぼしながらも安心して暮らしてんだ。
  な、そうだろ。それがオメエ、
  安倍の野郎はわざわざ海の向こうまで行って
  米軍とやらと一緒に顔も見たことねえ連中相手に喧嘩しようてんだから
  とんでもねえ野郎だ。
熊 そうか。よしわかった。
  オレもSEALDsてー若い衆たちの寄り合いには必ず顔を出すよ。
八 頼んだぜ。

首相官邸に太鼓持ちが

2015-07-15 23:05:18 | 落語
▼時事通信のゴマスり男
 落語には太鼓持ちがよく登場する。座敷に読んでくれた客にご機嫌を伺って、ご祝儀をいただく。ゴマスリの達人だ。首相官邸にも太鼓持ちが現れたと聞いて驚いた。

 “太鼓持ち記者”が登場したのは13日午後の官邸での定例会見。沖縄県議会で土砂規制条例案が可決された件で官邸記者クラブに所属する時事通信の記者が官房長官に質問。

▼安倍政権に媚売り、迎合
 沖縄の有力紙、琉球新報によると、くだんの太鼓持ち記者は「沖縄県議会は工期短縮を難しくする決断をした。だったらもう国としても、ある意味、見限ってもいいのではという気がする」「そんな連中は、放っておいてもいいと思うがいかがか」とさっそく長官をヨイショした。

 信じがたい言動だが、そこはゴマすりで慣らした太鼓持ち記者だ。しかし、安倍政権に媚を売ってどうする? 何を得ようと言うのだ。まさか、今夜あたり赤坂かなんかの料亭でイッパイ、なんてこと考えてんじゃあないかい? けど何だぜ、取材する側が相手に見くびられたらおしまいじゃーねえのかい?

▼質問背後に沖縄偏見
 この太鼓持ち記者野郎は記者失格だ。ところが、時事通信社のエライサンは「本人に注意をした」と言うだけで、特段おとがめなしだとさ。注意で済む話かい? 記者が沖縄を侮辱した。コケにしたんだよ。会社の幹部もどうかしている。ことの重大さからして即刻、クビだろう。

 琉球新報の取材に、外務省元主任分析官で作家の佐藤優は「どんな質問をするかは自由だ。だが、質問の背後に沖縄への偏見があることは残念で、沖縄の状況がまったく分かっていない」と指摘した。沖縄出身だけにはらわたが煮えくり返ったに違いない。分かるよ。

ダンナと子分がまいた種

2015-07-10 23:31:56 | 落語
▼数ではない、と官房長官
 まさにお笑い。ブラックジョークだ。安保法案について憲法学者の97%が「違憲」と言ったことに安倍内閣の大番頭がイチャモンを付けた。「意見が多数派か少数派かであるかは重要ではない」と菅官房長官。笑わせちゃあいけないよ。数の力で強引に戦争法案を押し通そうとしているのはどこのどいつだ。間抜けなことをいうんじゃない、ってんだ。

▼「もちろん違憲」と元最高裁判事
 同時に菅のとっつあんは、「合憲か違憲かを判断するのは最高裁だ」と大見得を切った。その最高裁の大将がテレビに出演してハッキリ言ったよ。「安保法案、もちろん違憲です」と濱田邦夫元最高裁判事の大将。さあ、どうする、どうする? 菅のとっつあん。

 濱田の大将は暴走する安倍政権について、「いろんな国民の各層の反対意見を無視している。それどころか意見を圧殺しようという動きが目立つ。非常に危険なことだ」と厳しく批判したてんだ。安倍のダンナ、あまり庶民をバカにすると痛い目に遭いますぜ。

 オメエさんの泣き所は支持率だ。内閣支持率ばかり気にしてる。なあ、その率とやらが落っこちたらどうなる? 官邸の階段から転げ落ちてバンザイだ。アウト。エバッテたって、しょせんは空威張り。子分たちは蜘蛛の子を散らすように、みーんな逃げちまう。裸の親分だ。オメエさんの首が間違いなく吹っ飛ぶって、寸法よ。

▼“味方”だったハズが敵に
 安倍のダンナは読売や産経を使って必死に世論工作をしようとしているが、ここにきて潮目が変わった。安倍親衛隊の「言論封殺」発言が、これまで“味方”だった週刊誌を敵に回す結果となった。若いのが生意気なことを言った。全部、あんたの差し金だ。天下の「しくじり」は、ダンナと子分がまいた種だ。だから「威張ってはいかん」とあれほど、そう言ったんだ。


山口県からの便りを紹介する。
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▼安倍の地元からも不安の声
 「ここは安倍さんの地元ですが、その辺のオジサン、オバサンたちのアベさん、ヘンじゃないの」という不満が高まっています」と。戦争法案が成立したら、日本はルビコン河を渡ることになる。憲法がついに土俵を割ることになる。国民の怒りは頂点に達している。

これは愉快だ! 痛烈だ!

2015-07-09 23:55:02 | 落語
番外編。 これは痛烈!
ネットの仲間から届いた風刺コントです。言い得て妙。安倍首相の本心を見抜いたかのやり取りに笑いました。愉快なのでみなさんにも紹介します。

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側近A「そ、総理!渋谷ハチ公前でたくさんの国民が抗議行動を…」
安倍「たくさん…3人くらいか?」
側近A「まさか…6000人です」
安倍「…多いな。な、なぁに気にすることはない。どうせ全国からプロ市民を集めてるだけだ。都心を離れればみんな安保法案には賛成だ」

側近B「そ、総理、大変です!札幌の抗議デモに700人が集まったそうです」
安倍「はぁ?19歳が呼びかけたってやつだろ。お前らきちんと妨害しなかったのか!」

側近C「そ、総理!兵庫で弁護士会主催9000人、京都で学生主催2200人、千葉で4000人、高知でも1500人の反対集会が…」
安倍「もういい!いくら騒いだところで、マスコミはこっちが握ってるんだ。沖縄2紙は百田発言にビビって大人しくなっただろうな」

側近A「百田氏の『沖縄の2つの新聞は潰さないといけない』発言に対して、沖縄2紙が共同で抗議声明を発表しました。全国から自民党に批判が寄せられ、谷垣幹事長が謝罪の意を表明しました」
安倍「ちっ…沖縄は本当に頑固だな。まあいい、本土のメディアはこちらの味方だ。そうだろう?」

側近B「NHK、読売、産経以外はほとんどが戦争法案に批判的です」
安倍「戦争法案って言うな!」
側近B「はっ、失礼しました。しかし読売の世論調査でも内閣支持率が5ポイント減、法案反対が7ポイント増で賛成を上回りました」
安倍「バカな。ちゃんと『日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するための法案』だと誘導質問しなかったのか!」

側近B「そのように誘導質問させたんですが…」
安倍「誘導質問って言うな!」
側近B「(自分が先に言ったんだろ…)今国会での成立に反対は59%、政府は説明不足だと思う人が80%です。読売新聞ですらこの結果というのは…」

安倍「連日マスコミと会食して根回ししてるのに、何だこのザマは!」
側近C「さすがにこの世論を無視することはできないのでは…」
安倍「私を支持するネトウヨは何やってるんだ!安保法案の必要性を街頭で訴えるとか…」
側近A「ありません」
安倍「賛成集会で5000人集めるとか、署名を100万筆持ってくるとか…」
側近B「ありません」

安倍「パソコンで反対派を罵ってるだけかよ!」
側近C「パソコンで反対派を罵ってるだけです」
安倍「どうしろって言うんだよ!」
側近A「でも総理、もしかしたら大変な有事が起きて、国民も『ああやっぱり安保法制が必要だ』ってなるかもしれませんよ」

安倍「何言ってんだ!『朝鮮半島で有事が起きて、なぜか日本人の母親と赤ん坊が逃げ出さずに取り残され、なぜか戦争が始まった後で避難を開始し、なぜか移動手段に米軍の艦船を選び、その艦船が攻撃され、米軍が日本に軍事支援を求める』なんて事態、永久に起きるわけないだろ!」
側近B「(それはアンタが使った説明だろ…)で、でも総理、中国軍が尖閣を占領するかも…」

安倍「そんなもんあり得ないし、あったとしても個別的自衛権の話だろうが!安保法案と関係ねぇよ!」
側近C「総理、これはもう…」
安倍「あ、あわてるな。国会を95日も延長したんだ。しばらく経てば反対世論も静まるはずだ」
側近A「それが…各地で今後も行動が次々と…」

側近B「7月11日・わたしたちは戦わない!大集会&パレードin北海道、12日埼玉・デモでもやろう青年DEMO。18日山梨・若者怒りのデモ、19日大阪・今すぐ廃案『戦争法案』サウンドデモ。

19日・平和願う大宮デモ、19日・若者憲法デモ@福岡、20日・若者憲法アピールウォーク@宮崎、25日長野・若者主権者わいわいデモ、SEALDsは毎週金曜に国会前抗議行動…」
安倍「もういい!どうしろって言うんだよ!」

側近A「すみません、ちょっと私、赤坂で天ぷらを食べる約束がありますのでこれで…」
側近B「すみません、ちょっと私、在特会と写真撮影がありますのでこれで…」
側近C「すみません、ちょっと私、総理になりすましてツイッターを書く仕事がありますのでこれで…」
安倍「どうしろって言うんだよ!」!?!?!?

気が付けばもう、6年に

2015-07-08 23:04:00 | 落語
▼浅草拠点に定期落語会
 私たちは東京・浅草の「茶や あさくさ文七」を拠点に定期落語会を開いている。既報の通り今回で20回を迎えた。第1回が2009年だから、今年で6年になる。短かった気がする。「光陰矢の如し」である。

 節目の会と言うので、客に配る番組表にあいさつ文を加えた。表紙には「第20回 文七迷人会」と筆文字で少し大きめに書いた。二つ折りを開くと右側に「ご挨拶」。左側には演目と出演者の名前を列記。

▼一輪添えて初夏を演出
 ほかに開催日と会場、開演時間を加えた。脇にキキヨウの絵を一輪小さくカットに添えた。床の間の一輪挿しを模した。うっとうしい梅雨ながら、「初夏」の季節を感じてもらえればと思った。挨拶分は次のようにした。

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             ご挨拶

  「七夕の 淡き思い出 なつかしや」 
 もう七夕さまの季節なのですね。あっという間に半年が過ぎました。本日は足元のお悪い中をお運びいただき、誠にありがとうございます。私ども文七迷人会は、浅草での定期公演が今回、20回目を迎えました。アマチュアの落語塾会で6年も続くのは珍しいそうです。

 これも、ひとえにご贔屓くださいました皆さまのおかげでございます。改めて感謝申しあげます。落語の技量はまだまだ拙いものでございますが、高校野球と同様の、「一生懸命」の心意気を忘れず今後とも精進してまいります。引き続きご支援の程、よろしくお願いいたします。

 さて今回は20回を記念致しまして特別企画を用意しております。端唄の師匠による三味線のほか、手前どもの有楽が隠し芸をご覧に入れます。最後までごゆっくりとお楽しみを願います。

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▼浅草のお客様はコワイ
 私たちのご贔屓ではないが、年配の店の常連客は大層喜んでくれた。端唄の師匠が三味線の弾き語りを始めると、いっしょに口ずさんでいた。「あの三曲は全部知っている」と彼女は笑顔で話した。

 聞くところによると、義理の母が元赤坂芸者で、そんな関係から小唄、端唄とは早くから親しんでいた、という。浅草のお客様はコワイ。いろんな方がおいでなので下手なことはできない。こうした通の方たちの中でもまれて腕を磨くのだ。