この季節は学園祭のシーズンだ。今回は明治大学を訪ねた。目的は落語の人材スカウトである。あたしの主催する落語会は社会人が主体。いつも同じパターンだと飽きられると思って学生噺家に来てもらった。
立教大学4年の女の子。これが大受けに受けまくった。感心するくらい腕がいい。随所で笑いを取った。これにすっかり味を占め?スカウト行脚となった次第。
新宿から京王線で5分の明大前で下車。明大はお茶の水が本校だが、こちらは1、2年が学ぶ和泉校舎。駅前は「明大祭」に行く人で混み合い、大変な騒ぎ。
正門前でもらった分厚い会場の案内誌を頼りに、どうにか落語会場の「第一校舎314教室」にたどり着いた。学生ら若者に交じって社会人もかなりいた。午前中の開演だがあたしは午後に伺った。
4月に落研入部の1年生が「花色木綿」を披露。仕草や間はこれからだが、楽しい落語だった。それにしても派手な着物でオレンジ色だ。
唯一、はかま姿で現れた2年生が演じた「ちりとてちん」はなかなかのものだった。この落語は数年前にNHKがドラマ化し話題となった。
これがきっかけで本職の噺家になった人間が何人もいる。そんな「ちりとてちん」を2年生のはかまは独自の工夫を凝らし演じた。見事だった。
トリを取ったのは落研部長の2年生。かけた演目はなんと、あたしがこれから稽古しようと思っている「火焔太鼓」である。古今亭のオハコ。古典落語の名作だ。
つい聴き入った。うまい!途中から持参したICレコーダーで録音。元のネタは志ん朝だと思うが、随所に独自色をほどこしている。これがまた、ズバリはまっているからニクイ。
あたしなんぞは、志ん朝師匠の噺を覚えるのに精いっぱいで、とてもオリジナルまではいかない。学生落語は文句なしに楽しめる。下手なプロよりよっぽど愉快だ。
彼らの「ちりとてちん」と「火焔太鼓」が登場したら、とてもあたしはかなわない。
立教大学4年の女の子。これが大受けに受けまくった。感心するくらい腕がいい。随所で笑いを取った。これにすっかり味を占め?スカウト行脚となった次第。
新宿から京王線で5分の明大前で下車。明大はお茶の水が本校だが、こちらは1、2年が学ぶ和泉校舎。駅前は「明大祭」に行く人で混み合い、大変な騒ぎ。
正門前でもらった分厚い会場の案内誌を頼りに、どうにか落語会場の「第一校舎314教室」にたどり着いた。学生ら若者に交じって社会人もかなりいた。午前中の開演だがあたしは午後に伺った。
4月に落研入部の1年生が「花色木綿」を披露。仕草や間はこれからだが、楽しい落語だった。それにしても派手な着物でオレンジ色だ。
唯一、はかま姿で現れた2年生が演じた「ちりとてちん」はなかなかのものだった。この落語は数年前にNHKがドラマ化し話題となった。
これがきっかけで本職の噺家になった人間が何人もいる。そんな「ちりとてちん」を2年生のはかまは独自の工夫を凝らし演じた。見事だった。
トリを取ったのは落研部長の2年生。かけた演目はなんと、あたしがこれから稽古しようと思っている「火焔太鼓」である。古今亭のオハコ。古典落語の名作だ。
つい聴き入った。うまい!途中から持参したICレコーダーで録音。元のネタは志ん朝だと思うが、随所に独自色をほどこしている。これがまた、ズバリはまっているからニクイ。
あたしなんぞは、志ん朝師匠の噺を覚えるのに精いっぱいで、とてもオリジナルまではいかない。学生落語は文句なしに楽しめる。下手なプロよりよっぽど愉快だ。
彼らの「ちりとてちん」と「火焔太鼓」が登場したら、とてもあたしはかなわない。