扇子と手拭い

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やっぱり「福男」に福は来なかった!災難続き!

2019-01-20 11:32:01 | 落語
 なんでございますな。世の中には落語よりすごい話があるもので、毎度おなじみの西宮神社の「開門神事 福男選び」で去年、1等賞になった「福男」の佐藤玄主さん。どういうわけか、その後は災難続きだ、てんですよ。いや、あたしも驚きました。

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 商売繁盛の神様『えべっさん』の総本社、西宮神社で毎年1月10日、参拝一番乗りを目指して境内を走る恒例の『開門神事 福男選び』が行われる。

 上位3人までが福男の称号を得られるが、中でも「一番福」になった人はその年いちばんの幸福がもたらされるという。今年も約5000人が参加。二番福を“よしもと芸人”が獲ったことで話題になった。.

 冒頭の佐藤さんは、当時高校3年生で、陸上部の短距離ランナーだった彼は快足を飛ばし、去年の一番福をゲット。その年は幸運に恵まれると誰もが思ったが、ここから彼に不幸が相次いだ。.

 「『福男選び』が終わった直後に友人に開いてもらった“おめでとう会”で食中毒になりました。カンピロバクター胃腸炎で41度の熱と頭痛に見舞われました。

 ガソリンスタンドでアルバイトしていたのですが、フロントガラスを拭いていたところ、自動で動き出したワイパーに顔面を往復ビンタされ流血し、お客様に怒られたり…」.

 続く3月には大学受験に失敗し浪人生活が決定、勉強の息抜きにと参加した陸上大会で肉離れになった。さらに、5月には買ったばかりの車を当て逃げされた。“厄”はこれだけで終わらなかった。.

 「今年の1月4日、車を運転中に後ろからバイクに追突され、2度目の事故に遭いました。ぼくの任期は10日までだったので、“最後までこれかよ”と。他にもここでは言えない人間関係のトラブルに巻き込まれ、大学受験も2回目の失敗が決定していまして…どうも歴代の福男も不幸になっているそうです」.

 佐藤さんが言うように、過去の福男もバイクや財布が盗まれる、骨折する、恋人にフラれるなどの不幸が降りかかっているという。.

 「神社の宮司さんも“福男に幸福は来ない”って言ってました。福男になった瞬間に幸福を使い果たして、あとは不幸が襲ってくるとかで(笑い)」 今年こそは“福”が来ますように。 (以上 女性セブン)

「新潟よりももっと遠い人」に「長崎」の返事!

2019-01-17 11:00:27 | 落語
 確かに落語ブームなのだろう。16日は水曜日。平日だというのに正月初席と言うこともあり、立ち見が出るほどの盛況だった。

 池袋演芸場は改築したので、都内の定席の寄席の中では一番、新しくきれいだ。客席も93席とちょうどいい。落語を聴くにはうってつけ。どこに座っても噺家の仕草が手に取るほどよくわかる。

 寄席には「いろもの」と言って、漫才やマジック、紙切りなどが登場する。漫才コンビの「おしどり」ダンナがカミさんのアコーデオンの輪せて巧みに針金で細工をする。

 あっと言う間に、今年の干支、イノシシを形作った。見事なものだ。こんな芸は初めて見た。そのあとも、トランプ大統領など客のリクエストに応えていろんなものをわずか数十秒で作った。完成品は客にプレゼント。

 「一番遠くから来たと思う人」と言ったら、前の客が「川越」と言った。川後は埼玉県だが、池袋からだとそう遠くない。

 「もっと遠い人」に、後ろに席で「新潟」と言った。「新潟よりももっと遠い人」には、「長崎」の返事が返って来た。

 確かに落語ブームだ。観光の客が、ついでに寄席に立ち寄ったようだ。

正月の初席でも頭ひとつ抜けた喬太郎と一之輔!

2019-01-17 08:40:52 | 落語
 久しぶりに寄席に行った。池袋演芸場である。1月20日までは正月の初席と言うことで、大挙して出演するので、ひとり10分程度の出番しかない。

 池袋演芸場は木戸銭を3000円払うと、お昼の12時30分から夜の9時までタップリ落語が楽しめる。【昼の部】【夜の部】の入れ替えがないからだ。

 16日【昼の部】の開場は12時だが、その1時間近く前から落語ファンが列を作って並んでいる。あたしと落語仲間は昼だけにした。

 それでも終わったのは午後4時30分を過ぎていた。これだけ座席に腰を掛けているとさすがにズキンと腰が痛い。あたしは腰痛持ちだからなおさらだ。

 落語協会会長の柳亭市馬をはじめ、柳家小里ん、桂文楽、古今亭志ん輔らがベテランが顔をそろえたが、ひときわ目を引いたのは柳家喬太郎と春風亭一之輔だ。

 この2人は客の目と耳を高座に引き付ける。思わず聴き入ってしまう。うまい。人気があるのもうなずける。「もっと聴きたい」と思わせるからすごい。

 近い将来、落語界をけん引するに違いない。ナマはコワい。出来の良し悪しがハッキリ現れるからだ。

 この日も、ベテランの中に「稽古不足」が見て取れた落語があった。落語ファンをなめたらいけない。

謝礼の4万円寄付を客は拍手で了承した!感謝!

2019-01-14 16:32:32 | 落語
 きのう13日、大規模団地の記念イベントに呼ばれて出前寄席をした。

 はじめてお邪魔した会場だったが自治会役員の皆さんが大変よくしてくださって、落語会は大成功。

 何より目の前で落語を聴くのは初めてと言うお客さんが、大変喜んでくれたのが一番うれしかった。

 出演料の代わりに、といただいた「御礼」の4万円は震災遺児基金に寄付する。

 私は東日本大震災のあと開いた落語会でカンパを募り、集まった8万円を全額、あしながおじさんでお馴染みの交通遺児育英会の「震災遺児基金」に寄付した。

 赤い羽根はどこに使われるかよくわからない。だが、震災遺児基金は目的がはっきりしている。

 2011年の3・11大震災で親を失った子供が2800人を超えた。

 涙の一滴にも及ばない少額だが、この子たちの助けになればと寄付を決めた。

 後日、交通遺児育英会から領収書が届いた。落語会でカンパをもらったみなさんに報告した。

 落語会が終わった後、今回の4万円も「震災遺児基金に寄付させていただく」と言ったら、客は拍手で了承してくれた。感謝。

冒頭から受けに受けた出前寄席・新春初笑い!

2019-01-14 16:30:49 | 落語
 「噺家は笑い上手に助けられ」、なんと言うが、きのうの落語会は、たいそう結構な会だった。開口一番から客席に、何度も大きな笑いが起きた。

 落語は客と噺家のキャッチボール。客が笑えば、こっちも笑いに乗せられて、一層張り切る。相乗効果で笑顔があふれるという寸法だ。

 団地の自治会創立50周年と言うことで、お招きをいただいた。

 分譲と賃貸合わせて総戸数が3200と言うから大団地だ。緑の木々に囲まれた閑静な住宅街。そこの集会所ホールが会場だった。

 自治会の役員の皆さんが駅からの車での送迎、高座の設営からマイク、パイプいすのセッティングまで、すべてやってくださった。

 「楽屋」は廊下を隔てた和室である。姿見の鏡も用意してくれた。着物に着替えるので、私たち社会人噺家にとってなくてはならないものだ。

 落語塾で習った際に師匠が言った。「噺家は様子がよくないといけない。粋に着物を着こなすのも芸のうち」

 定刻の午後2時から約束の90分間ピッタリ、4人でこなした。かけた演目はみなさんおはこの「カラオケ病院」と「二番煎じ」「弥次郎」それにあたしの「お見立て」である。

 終わって感想を聞いたところ、「久しぶりに大笑いした」「落語を聴くのはきょうが初めて。楽しかった」「また聴きたいわ」と、みなさんが喜んでくださった。

 来てよかった。やってよかった。

 こういういい客なら、また来たいと落語仲間が言った。残りの3人みんなが頷いた。