▼誘った2人も大喜び
「小文治 十八番 創りの会」を聴いた。実によかった。小文治師匠は上手い。実に巧みだ。まじめな性格が落語に表れている。話が丁寧なうえに、今でも日本舞踊を習っているので女性の表現が細やかだ。いぶし銀の噺家「桂小文治」―。もっと、もっと売れていい噺家だ。
今回はいつも私たちの無料落語会で世話になっている2人を誘った。1人は落語が好きなカフェラウンジの責任者。後の1人は落語を知ったのは私たちの落語だと言う若者で、ポスター作りを手伝ってもらっている。
節目の50回記念の独演会はゲストのナイツのほか、午後6時30分の開演と同時に、前座、昇市が「桃太郎」を、二つ目の昇々が泥棒噺の「鈴ヶ森」を高座にかけた。
そのあと師匠が「かつぎや」を一席披露した。かつぎやと言っても荷物を担ぐのではない。縁起担ぎのめでたい噺である。ここで一息入れる「中入り」。
後半は漫才人気ナンバーワンのナイツが登場。時事ネタを巧みに盛り込んで笑いを取った。そして最後は師匠の「御神酒徳利」で締めた。この噺は、かつて三遊亭圓生が昭和天皇の前で披露したという落語である。
小文治師匠は初春らしい噺をとめでたい「御神酒徳利」を高座にかけたと話していた。この噺、寄席では前半だけの10分―15分程度で終いだが、この夜は最後までたどり着いた。1時間近くの長講だ。
2人に感想を聞いた。「面白くてクセになりそう。これからは落語を聴きに行きます」と若者。ラウンジの責任者は「鈴ヶ森」について「最初のマクラでドカーンと観客の心をつかんだ。とちゅう、携帯が鳴ったが、それを噺に巧みに織り込んで、笑いを取っていたところがすごいと思った」。
「御神酒徳利」は「素晴らしいの一語に尽きる。一人一人の登場人物の雰囲気を作りながら、巧みに物語を進めた。噺に引き込まれた」と満足気だった。
桂小文治の「御神酒徳利」。これぞ落語、と言うものを聴いた感じがした。
「小文治 十八番 創りの会」を聴いた。実によかった。小文治師匠は上手い。実に巧みだ。まじめな性格が落語に表れている。話が丁寧なうえに、今でも日本舞踊を習っているので女性の表現が細やかだ。いぶし銀の噺家「桂小文治」―。もっと、もっと売れていい噺家だ。
今回はいつも私たちの無料落語会で世話になっている2人を誘った。1人は落語が好きなカフェラウンジの責任者。後の1人は落語を知ったのは私たちの落語だと言う若者で、ポスター作りを手伝ってもらっている。
節目の50回記念の独演会はゲストのナイツのほか、午後6時30分の開演と同時に、前座、昇市が「桃太郎」を、二つ目の昇々が泥棒噺の「鈴ヶ森」を高座にかけた。
そのあと師匠が「かつぎや」を一席披露した。かつぎやと言っても荷物を担ぐのではない。縁起担ぎのめでたい噺である。ここで一息入れる「中入り」。
後半は漫才人気ナンバーワンのナイツが登場。時事ネタを巧みに盛り込んで笑いを取った。そして最後は師匠の「御神酒徳利」で締めた。この噺は、かつて三遊亭圓生が昭和天皇の前で披露したという落語である。
小文治師匠は初春らしい噺をとめでたい「御神酒徳利」を高座にかけたと話していた。この噺、寄席では前半だけの10分―15分程度で終いだが、この夜は最後までたどり着いた。1時間近くの長講だ。
2人に感想を聞いた。「面白くてクセになりそう。これからは落語を聴きに行きます」と若者。ラウンジの責任者は「鈴ヶ森」について「最初のマクラでドカーンと観客の心をつかんだ。とちゅう、携帯が鳴ったが、それを噺に巧みに織り込んで、笑いを取っていたところがすごいと思った」。
「御神酒徳利」は「素晴らしいの一語に尽きる。一人一人の登場人物の雰囲気を作りながら、巧みに物語を進めた。噺に引き込まれた」と満足気だった。
桂小文治の「御神酒徳利」。これぞ落語、と言うものを聴いた感じがした。