▼約200人の観客の前で
隣町で昨日と今日の2日間、文化祭が開かれた。落語のエントリーは初めてということで出場できた。歌に、踊りに、芸達者な人が多く、存分にゆく秋を楽しんでいる様子だった。
落語を演じるので和室を想定していたところ、案内された会場は何と体育館。舞台の上では「津軽三下がり」を舞っている最中だった。150の椅子席はほぼ満席状態で、ほかに立ち見の客が5、60人。こんな大勢さんの前で落語を披露するのは初めてなので、面食らった。
▼出番が近づきドキドキ
舞台袖の音声さんに持参した出囃子のCDを預け、出番を待った。私は12番目。10番目が始まったところで、「楽屋で待機」の指示が出た。「町内の文化祭だから」と自分に言い聞かせても、出番が近づくとドキドキする。
「いけない。緊張したら途中で噺が飛んでしまう」と思い、控室に戻ってペットボトルのお茶をゴクンと飲んだ。気のせいか少し落ち着いた。楽屋に戻ったところで、前の出番のみなさんが舞台から降りてきた。
▼見えない客席に救われる
そばにいた係りの方から「では、よろしくお願いします」と声がかかった。舞台を挟んだ反対側袖の音声さんがゴーサインを出した。座布団の前にはマイク。出囃子といっしょに大きな幕が左右に開いた。
天井と、舞台側面の双方からライトが照らされたので、客席がよく見えない。返ってこれが良かったようで、落ち着いて「手紙無筆」を演じることが出来た。
▼痛いところを突かれた
みんなで後片付けをした後、打ち上げ会。落語の話で盛り上がったところで、1人の女性が「楽しかったですよ。でも、最後の方で、八っつあんの顔の向きが違ってましたね」。痛いところを突かれた。
隠居と八っつあんのやりとりが続く場面で、しかも、次第に早口になり、まくし立てるところである。いわゆる、聞かせどころだ。難しい部分。そこを指摘された。でも、こういう指摘は有難い。演じていると、自分の悪いところは案外気づかないものだ。だから、なるべく違った人に見て、聴いてもらうことが必要なのである。毎回、反省することばかり。
隣町で昨日と今日の2日間、文化祭が開かれた。落語のエントリーは初めてということで出場できた。歌に、踊りに、芸達者な人が多く、存分にゆく秋を楽しんでいる様子だった。
落語を演じるので和室を想定していたところ、案内された会場は何と体育館。舞台の上では「津軽三下がり」を舞っている最中だった。150の椅子席はほぼ満席状態で、ほかに立ち見の客が5、60人。こんな大勢さんの前で落語を披露するのは初めてなので、面食らった。
▼出番が近づきドキドキ
舞台袖の音声さんに持参した出囃子のCDを預け、出番を待った。私は12番目。10番目が始まったところで、「楽屋で待機」の指示が出た。「町内の文化祭だから」と自分に言い聞かせても、出番が近づくとドキドキする。
「いけない。緊張したら途中で噺が飛んでしまう」と思い、控室に戻ってペットボトルのお茶をゴクンと飲んだ。気のせいか少し落ち着いた。楽屋に戻ったところで、前の出番のみなさんが舞台から降りてきた。
▼見えない客席に救われる
そばにいた係りの方から「では、よろしくお願いします」と声がかかった。舞台を挟んだ反対側袖の音声さんがゴーサインを出した。座布団の前にはマイク。出囃子といっしょに大きな幕が左右に開いた。
天井と、舞台側面の双方からライトが照らされたので、客席がよく見えない。返ってこれが良かったようで、落ち着いて「手紙無筆」を演じることが出来た。
▼痛いところを突かれた
みんなで後片付けをした後、打ち上げ会。落語の話で盛り上がったところで、1人の女性が「楽しかったですよ。でも、最後の方で、八っつあんの顔の向きが違ってましたね」。痛いところを突かれた。
隠居と八っつあんのやりとりが続く場面で、しかも、次第に早口になり、まくし立てるところである。いわゆる、聞かせどころだ。難しい部分。そこを指摘された。でも、こういう指摘は有難い。演じていると、自分の悪いところは案外気づかないものだ。だから、なるべく違った人に見て、聴いてもらうことが必要なのである。毎回、反省することばかり。