▼特級品の上手さ
子どもたちの間で落語が人気だそうだ。小学校の4年生の教科書に落語「だくだく」が載っている。あたくしも校長先生から声がかかり、学校寄席をやったことがあるが、21日夜のテレビで見た2人は特級品の上手さだ。彼らの落語の巧みなのには脱帽だ。カミシモが決まって、間がいいと来ている。表情も豊かだ。これではかなわない。
午後11時から始まる番組を楽しみに、ブランデーをちびりちびりとやりながら待った。この酒は、20年以上も前に3万円で買い、仕舞い込んだまま、すっかり忘れて放置していたものだ。画面は、軽妙な司会の三宅裕司が若い出演者を紹介。開口一番は香川県の中学3年生、「日向家ひかる」。演目は上方落語の「手水(ちょうず)廻し」。彼女は8歳の時見たNHKのテレビ番組「ちりとてちん」で落語の虜になり、地元の落語教室に通った。好きこそものの上手なりで、グングン頭角を現し、年間45回も高座に上がるというから半端ではない。
▼見事な扇子の使い方
表情が豊かなうえ、何人もの登場人物を見事なまでに使い分ける。カミ、シモが決まっている。落ち着いて間もいい。審査員の古今亭菊之丞は「目の使い方がいい」と褒めていた。2人目の落語小僧は、山梨県の高校1年生、「ちび柿家まんごりら」。この変わった名前はマンゴーとゴリラが好きだという彼に、師匠の林家彦いちが名付けた。彼は子どもの時から「人を笑わせるのが好きだった」という。
この日の演目は動きの激しい「反対俥」。威勢はいいが、そそっかしい車屋をアクションを交えてたっぷりと披露。車屋は前の川を車を引いて渡ろうとする。「何をするんだ。やめろ!」という客を尻目に川に飛び込む。ブクブク。小さい魚を、扇子を小さく広げて表現。この大胆な扇子の使い方に笑いが起きた。三宅裕司、ゲストの菊之丞も思わず絶賛する出来だった。
とても彼らにはかなわない。やあー、勉強になった。
子どもたちの間で落語が人気だそうだ。小学校の4年生の教科書に落語「だくだく」が載っている。あたくしも校長先生から声がかかり、学校寄席をやったことがあるが、21日夜のテレビで見た2人は特級品の上手さだ。彼らの落語の巧みなのには脱帽だ。カミシモが決まって、間がいいと来ている。表情も豊かだ。これではかなわない。
午後11時から始まる番組を楽しみに、ブランデーをちびりちびりとやりながら待った。この酒は、20年以上も前に3万円で買い、仕舞い込んだまま、すっかり忘れて放置していたものだ。画面は、軽妙な司会の三宅裕司が若い出演者を紹介。開口一番は香川県の中学3年生、「日向家ひかる」。演目は上方落語の「手水(ちょうず)廻し」。彼女は8歳の時見たNHKのテレビ番組「ちりとてちん」で落語の虜になり、地元の落語教室に通った。好きこそものの上手なりで、グングン頭角を現し、年間45回も高座に上がるというから半端ではない。
▼見事な扇子の使い方
表情が豊かなうえ、何人もの登場人物を見事なまでに使い分ける。カミ、シモが決まっている。落ち着いて間もいい。審査員の古今亭菊之丞は「目の使い方がいい」と褒めていた。2人目の落語小僧は、山梨県の高校1年生、「ちび柿家まんごりら」。この変わった名前はマンゴーとゴリラが好きだという彼に、師匠の林家彦いちが名付けた。彼は子どもの時から「人を笑わせるのが好きだった」という。
この日の演目は動きの激しい「反対俥」。威勢はいいが、そそっかしい車屋をアクションを交えてたっぷりと披露。車屋は前の川を車を引いて渡ろうとする。「何をするんだ。やめろ!」という客を尻目に川に飛び込む。ブクブク。小さい魚を、扇子を小さく広げて表現。この大胆な扇子の使い方に笑いが起きた。三宅裕司、ゲストの菊之丞も思わず絶賛する出来だった。
とても彼らにはかなわない。やあー、勉強になった。