扇子と手拭い

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麻生さん、それを言っちゃあ、オシマイだよ!

2017-02-24 16:11:56 | 落語

麻生さん、それを言っちゃあ、オシマイだよ!
 「何を調子いいこと言ってんだよ」・・・。麻生のとっつあん、また、余計なことをしゃべった。言わなくていいことを言った。アナタ、日本国の副総理だよ。財務大臣だよ。ナンバー2のエラーイ人なんだよ。

 それが国会の質疑応答で、しかも安倍首相に係わる重大問題でのやり取りの中で、「何を調子いいこと言ってんだよ…」と、言っちゃあ、オシマイだよ!

 ヤクザの取り立てのセリフではないのだ。これはマズイよ!

動画はここをクリック
http://79516147.at.webry.info/201702/article_270.html

トン、トン、トーンと、息もつかせぬ名調子

2017-02-14 20:03:34 | 落語
 「何をぬかしやがる。この丸太ん棒め。血も涙もねえ、のっぺらぼうな野郎だから丸太ん棒ってえんだ。・・・」

 先日の東京新聞のコラム「筆洗」で落語二題を取り上げていた。
http://79516147.at.webry.info/201702/article_103.html

 「大工調べ」「首提灯」である。ともに江戸落語の名作だ。二作とも、権力や権威を背にした者たちに対し庶民がからかったり、抵抗する姿を現したものだ。

 落語の根底には、「権力」や「権威」に対する庶民の密かな抵抗、心意気が脈々と息づいている。殿さまを茶化したり、皮肉ったりして楽しんでいる。笑いの中で侍や町役人をコケにする。

 だからあたしの好みなのだ。演じていて楽しいのである。あたしが落語を好きなわけはここにある。

 「大工調べ」はあたしも落語会で何度かかけたことがあるが、難しくて、散々な目に遭っている。それでも頑張るところが素人落語の楽しいところ。

 この噺のミソは大工の棟梁、政五郎の気っ風のいい啖呵だ。ガマンに我慢を重ね。とうとう堪忍袋の緒が切れて、「やれ、町役だ」とオカミの威光をかさに着て、えばっている(威張って)ごうつく大家に啖呵を切る場面だ。

 それが冒頭の「何んぬかしゃーがるべらぼうめ・・・」というセリフである。威勢のいい啖呵は相当長い。

 ここをトン、トン、トーンと、息もつかせぬ名調子でやれるかどうかが最大のポイント。途中で息継ぎをするようでは噺が腐っちまう。

 本職の噺家でもうまくやれる者は少ない。と言うより、満足な「大工調べ」を演じることが出来る噺家は「今はいない」のではないか、とあたしは思う。

 「大工調べ」と言えば、古今亭志ん朝師匠だ。「大工調べ」を語らせたら、この人の右に出る落語家はいない。それほど志ん朝師匠の「大工調べ」は、粋に仕上がっている。

 一度機会があったら、ネットで検索して聴いてみてくんねえ。「いよ、待ってました!」と思わず掛け声をかけたくなるよ。

血も涙もねえ、のっぺらぼうな野郎だ!

2017-02-10 09:12:31 | 落語
 「何をぬかしやがる。この丸太ん棒め。血も涙もねえ、のっぺらぼうな野郎だから丸太ん棒ってえんだ。ほうすけ、ちんけいとう、かぶっかじり、いもっぽりめ」。落語の「大工調べ」で大工の棟梁(とうりょう)が大家に向かって悪態をつく場面。

 人をおとしめるための悪口とはいえ、陰湿さを感じぬのはなにも威勢の良さのせいばかりではなかろう

 「首提灯(くびぢょうちん)」には武士をからかう、こんな悪口。「二本差しが怖くって田楽(でんがく)が食えるかよ。気の利いた鰻(うなぎ)を見ろ、四本も五本も刺してらあ。そんな鰻、食ったことあるめえ。おれもない」。

 意表を突く表現に笑いが隠れ、罵倒するにも柔らかさもある

 この手の悪口が血の通ったゲンコだとすれば、こちらは鋭利なナイフである。「○○人は殺せ」「○○人は海に投げ入れろ」「この町から出て行け」

 法務省がヘイトスピーチ防止で例示した不当な差別的言動の具体例である。言葉の裏にあるのは人を傷つけたいというむきだしの憎悪である

 それにしてもである。具体例は自治体の要請で作成したと聞くが、こんなことを国が例示しなければならないこと自体、寂しい

 教えられるまでもなく、言われる立場となって、言われたくない差別的な言葉を想像すれば、何を言ってはならないかの見当はつくだろう。それが分からぬほど、血も涙もない丸太ん棒が増えたとは思いたくもないのだが。

 以上は2月8日の東京新聞のコラム「筆洗」である。このように落語は新聞や雑誌によく引用される。落語は教養の一部として欠かせない。全国の小学校で4年になると、授業で落語を習う。演目は「ぞろぞろ」だ。

共栄火災が義理チョコやめて難民支援!

2017-02-05 23:20:28 | 落語
 毎日新聞によると、義理チョコやめて難民支援を-。共栄火災海上保険は、バレンタインデーに職場で女性社員がチョコレートを配る習慣をなくし、その分でアフリカ・マリの難民を支援している。

 1993年に「儀礼的なチョコに費やすお金をもっと有意義に使おう」と女性社員が発案。買うのをやめたチョコ代や返礼品代で、これまでに約3500万円が現地の水田作りや医薬品購入に役立てられた。

 大賛成。義理チョコを贈るよりずっと意義がある。それにハッキリ言ってチョコをもらってもあまりうれしくない。

 チョコの食べ過ぎは健康によくない。脂肪がたっぷりだから太る。悪くすると糖尿病を誘発する。

 ほかの企業も見習らってほしいものだ。難民支援に役立った、と思ったら気分がいいのではないか。