扇子と手拭い

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下着をあげましょワコールの♪  選挙に履いてくパンティ券

2016-03-29 11:40:15 | 落語

▼面白い! 座布団一枚!
「ワサビが効いた」一文を寄せてくれた。H・Tさんの「ひな祭り」の愉快な替え歌に、座布団一枚!

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♪女子高生日本会議のひな祭り(うれしいひな祭り)byジョニーH
(1) 下着をあげましょワコールの 選挙に履いてくパンティ券
参議院会館の奥の間で 昭恵に洗脳される女子高生たち

(2) 引換券でもらったパンティーを 大事に箪笥にしまっても
合鍵つくって忍び込み 高木つよしが盗んでく

(3) 安倍晋三と安倍昭恵 二人ならんでにらみあい
七福神のギタリスト 布袋と昭恵のゲス祭り

(4) 金のびょうぶのうしろから かすかにのぞく人の顔
虎屋の羊羹めされたか 甘利によく似た右大臣(ウダイジン)

(5) 着物をきかえてユニクロで ドトールコーヒー中毒で
物で釣り上げギガぴくぴく 日本会議の ひな祭り

「店立て」って、何のことか分かりますか?

2016-03-19 12:35:02 | 落語
▼古典落語の出前寄席
 お年寄りの施設に出前寄席を届けた。毎月ボランティアで訪問している場所なので、皆さんが楽しみに待っていてくれる。今回は落語「寝床」を披露した。ホールには高座がしつらえてあり、後ろには紅白の幕が張ってある。

 皆さん、行儀よく椅子に座ってあたしの登場を待っている。急いで着物に着替え、扇子と手拭い片手に高座に上がった途端、「待ってました」とばかり、大きな拍手がわいた。

 「寝床」には、「はばかり(便所)」や「おおたな(大店)」「タナ(長屋の部屋)を貸す」「義太夫」など、ふだん聴き慣れない言葉が登場するので簡単に説明しておいた。

 これだけで、気の早い人は落語が始まる前から居眠りをしている。構いませんよ。だって落語には「マクラ」が付き物だから、てなことを言って、本題の落語に入っていった。

 噺はこうだ。義太夫が三度のおまんまより好きだという大旦那が、下手な義太夫を聴かせる、という。長屋の連中は、どこが悪い、ここが悪い、と仮病を使って逃げようとする。

 旦那は料理人まで呼び寄せて手作りの料理と酒でもてなす。店立て(長屋から追い出されること)を食わされるよりは「義太夫を聴いた方がよかろう」と長屋の連中が渋々、やってくる・・・。あとは聴いてのお楽しみ。

 今回の「寝床」が理解できたかどうかと職員に尋ねたところ、「歌舞伎や能などが好きな方が多いので大丈夫でしょう。みなさん、喜んでいましたから」と言ってくれた。  ああー、よかった。

年のころなら27、8 向島で若旦那がいい女と

2016-03-14 20:35:50 | 落語
▼房総のホテルに出前寄席
 千葉県房総のホテル・サンライズに出前寄席を届けた。この宿はいつ行っても気持ちがいい。従業員の「おもてなし心」が徹底しているからだろう。一度訪れた客が家族を連れて来たり、友だちと連れ立って来たくなるのはそれだと思う。

 水平線が真横に長く伸びる海原を見ながら、首まで湯に浸かっていると、温泉に来ているような気分だ。今回初めてサウナにも入った。湯から上がって飲む冷たいウーロン茶が最高だ。

 出前寄席の夕席はいつより30分早めて午後3時半。チエックインの際、フロントの女性たちが毎回、客ごとに「つくも寄席」のチラシを手渡してくれた。廊下の角には矢印の付いた会場までの道順を掲示。

 立派な会議室には赤い毛氈をかけた高座。バックに金屏風が立てかけてあった。公演中のどが渇く。お茶と冷水を用意してくれた。まさに至れり尽くせりである。これだけ整えてくれるところはほかにない。

 館内アナウンスのあと、宿泊客が次々やって来た。落語会は定刻通り始まった。開口一番はあたしが「時そば」でご機嫌をうかがった。次いで落語仲間が「カラオケ病院」。最後はあたしの「寝床」で締めた。

 笑いが少ない。心配になって客席に尋ねた。「面白くなかったですか?」に、「面白かった」と客席。ひと安心した。都内も同じだが、ほとんどが落語をナマで聴いたことがない。

 周りは知らない客同士。互いに遠慮して笑わないのだ。人前で声を出して笑うのが恥ずかしい。みんな恥ずかしがり屋さんだ。

 午後7時30分からの夜席は、大変な盛況で補助イスが運ばれた。最初は大店(おおたな)の若旦那を装った男が千両富を当てた落語をあたしが披露した。

 二番手は落語の友が「夢の酒」を演じた。大黒屋の若旦那が、向島でいい女と出会う。ニタニタする様子を見てかみさんが気になり起こす。「夢だ」と言っても聞き入れず、カミさんが泣き出す騒ぎに、大旦那がやって来て・・・。

 三席目はあたしの「明烏」。堅ブツの若旦那が町内のワルに「お稲荷さんにお参りに行こうと」連れられて吉原へ。若旦那が初めて男になる。実はおとっつあんから頼まれて、ワルが仕組んだと後で分かる。

 「笑点」しか知らない客は、「落語がこんなに楽しいものとは知らなかった」と喜んでくれた。初めての客と対面する緊張感。こんな一期一会の落語会が私たちには、いい勉強になる。夕食時にガマンした分だけビール(缶)が上手い。

 翌朝、大浴場で客が「噺に切れがあってよかった」とほめてくれたのはいいが、「出演料はいくらだい?」ときた。「みなさんと同じ客ですから出演料はありません。ちゃんと宿賃を払って泊まっています」と言ったら、驚いていた。

国策落語をやってくれ!

2016-03-02 14:05:37 | 落語
▼オカミが「国策落語」を強要
 二代目林家三平が、祖父の七代目林家正蔵が創作した「国策落語」を高座にかけるというので聴きに言った。吉原の廓噺などやらないで、もっとこう、戦意を高揚させるような落語をやってくれー。

 戦時中はオカミから「国策落語」を強要され、嫌々ながら噺家は国に従った。正蔵が創った「出征祝」を、孫の三平が1日、初めて披露した。

 おおたな(大店)の若旦那に赤紙(召集令状)が来た。「紀元二千六百年とせがれの出征、めでたいのが重なった。どうだろ、店の者全部の名で国防献金をしては」と国への大口献金を提案する親父(大旦那)。

 鍋や釜からお寺の鐘まで金属はなんでも供出した時代だ。鉄砲玉をつくるにも物資不足で思うに任せないという時代だ。

 そのころ、国を挙げてのスロ-ガンは」「進め一億火の玉だ」「贅沢は敵だ」「欲しがりません、勝つまでは」だった。大口献金を勧める話は軍部にとって大歓迎である。

 「今夜はせがれの出征祝いだ。みんな無礼講でやっとくれ」と大旦那。番頭が店の者に、「順に食べたいものを言ってごらん」。「(ビフ)テキが食べたい」と小僧。

 「テキはいけない、贅沢はテキ(敵)だと言うからね」と番頭。小僧が「じゃトンカツは」と切り返すと、「いいだろ。テキ(敵)にカツ(勝つ)だから」。

 「お酒も飲んで構いませんか」と店の者が言うと、すかさず若旦那が「そんなこともあると思って、ちゃんと、二合瓶二本買ってある」 「縁起がいいや」 「どうして」の掛け合い。

 「出征祝いのお酒が二本買ってあるんでしょう。二本買った(日本勝った)」―。大体こんな調子。時間にして約20分。この間、一度も笑いが起きなかった。

 理由は2つ。正蔵が創った「出征祝」のネタ自体が面白くない。創れと言われて嫌々創った噺ではないかと思う。だから面白いわけがない。

 2つめは演者が下手なこと。父親の初代三平は「よしーこさーん!」でお馴染みの人気落語家だった。が、二代目は気の毒なくらい落語が下手だ。アマチュアの私たちも落語をやるが、それ以下。落語口調になっていない。基本がゼロ。真面目に稽古しないとこれから苦労する。

 これでは笑いが取れるわけがない。その上、稽古不足。うろ覚えのまま高座に上がったのがよくわかる。噺家は議員と違って、「親の七光り」でいつまでもオマンマは食えない。客が相手にしなくなる。

 「国策落語」と言うので、どんな話をするのかと期待した。予約までして1時間半以上もかけて、会場を探しながら、聴きに行ったが期待外れだった。