扇子と手拭い

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ぶったまげた予約

2015-11-23 06:22:34 | 落語

▼鬼も驚くに違いない
 何だいその「光陰矢の如し」てーのは?
オメエ、知らねーのか? 「光陰矢の如し」てのはな、光陰がな、矢の如してんだ、よく覚えとけ。

 これは、落語に出てくるやり取りだが、早いもので、あといくんちかすると師走。1年などはアッという間である。また歳を重ねると思うと、やだね。

そうした中で、こんなメールが届いた。

 「先日の落語会では、いろいろ有難うございました。反響ですが、早速私のところに再来年29年1月18日(水)にお願いできないかという問い合わせがありました。

 来年のことでも鬼が笑うのに如何なものかと断ろうと思いましたが、私にはその権利がありませんので、取りあえず打診させていただいた次第です。一応ご意向をご連絡いただければ幸いです。宜しくお願いいたします」。

 驚き、桃の木、山椒の木だよ。「1月18日」というので最初は年明けのことかと思ったが、よく見たら「再来年」と書いてある。びっくりだ。来年9月の落語会の予約は入っているが、再来年には驚いた。

 どう返答していいのか2,3日考えた。だって、その時まであたしの命がつながっているかどうか分からない。へたれ込んでいるかも知れない。北の湖理事長の例もある。

 あすの命なんというものは誰にも分らない。けど、その分からないところが生きている証拠だ。死んじまったらそんな心配をすることはない。基がとぼけた人間だから多分、でーじょうぶ(大丈夫)と考えて「承知いたしました」と返信した。

 この話を落語仲間にしたところ、「すごいねお前さん、売れっ子の噺家でも再来年の予約が入ることはそう,ざらにはないぞ」とからかわれた。まったくだ。有りがたいことである。

なんと、京大で「宇宙落語会」

2015-11-07 21:48:55 | 落語
▼バカバカしさと真実を
 昨今は学卒の落語家など珍しくもないが、落語界で2人しかいない京大卒の噺家、笑福亭たまと桂福丸が初共演する。演じる場が「宇宙落語会」と聞き???

 宇宙好きで落語好きの京大宇宙総合学研究ユニット面々が寄り集まってできた会で、今度で5回目。それにしても、あの宇宙と落語の組み合わせ。どうつながるのかピンと来ないが「心配ご無用」と主催者。

 そこで登場したのが放屁、つまり「へ(屁)」、「おなら」である。かの宇宙では一旦、体外に放出した屁の気体は、何もしなければ発散することなくカタマリのままで鎮座ましまし続ける。

 そして、そのカタマリの中に顔を突っ込みでもしようものなら、あまりの臭さに鼻は曲がり、息は詰まり、目はかすみ・・・と言う塩梅。

 このバカバカしさと真実を、両方同時に表現できるのは落語しかない。宇宙には落語がよく似合う。落語で宇宙を語れば、宇宙のオモロさが百倍にも千倍にもふくらむこと間違いなし、と衆議一致。宇宙落語会が誕生したそうだ。

 宇宙科学をネタにした新作落語や宇宙に関連の深い古典落語を楽しみながら、宇宙に親しんでいただきたいと主催者。まことに結構な企画。大賛成である。日ごろお堅い面々に、こういう遊び心があるのは実にいい。

 開演は12月5日午後2時。会場は大学構内の百周年時計台記念館ホール。木戸銭は前売り2500円(小中高生は1000円)。毎回、小中学生に大人気だという。