湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

Hands On Tap&物の詩パート7

2016-04-16 17:24:11 | オリジナル
臨時合評会で喉が渇いたので、黒門で今日だけやっていたHands On Tapというアメリカンクラフトビールフェスティバルに直行。

Hands On Tapというのは樽から注ぐ生ビールという意味なのですが…
並んでたら目前で売り切れに。でも缶ビールは買えました
では、共通テーマ「物」でSが書いた詩を投稿します。

見えないもの

空には道がないが
それ以上に わたくしの立つ
沼地に道はない
首までどっぷりひたっているのも
一つの死に方だと思う
おそらく口をあけてねむっているから
わたくしの口は穢れているだろう

窓のむこうには 見えないバラが咲いている あなたの嫌いな花
いくら「わたくしがバラ好き」だからといって
なぜバラばかり植えるのか あるいは黄色のバラだけ植えるのか
どっちつかずの立場にあるバラを
好きになれとはあなたにも言えない

神は死んだ
見えない神の死体はすでに臭い
被造物であるわたくしは
見える物質を支配できるか
愛は見えないから信じよう
と言いかえられるか?
コメント
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