湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

会のレターケース

2016-04-13 16:34:30 | 
白バイに行儀よく行列している幼稚園児がかわい~今日の午前中、逗子駅前で行われていた春の交通安全キャンペーンで。

さて、当ブログに1カ条ずつ掲載していた金子光晴「作詩にあたっての十個条」ですが、全文を逗子市民交流センターの湘南文芸レターケースに入れました。メンバーの方はその場で読むかコピーして戻す形でご利用ください。入会案内も入れてあるので必要な方は使ってください。
では「作詩にあたっての十個条」の各項目を下記にまとめて載せておきます。
第一条機が熟するまでは、腰をあげないこと。蒸れのたりないアイディアは、おもいつきに終わる危険がある。
第二条はじめに心でできあがったものを、そっくり表現にうつす場合と、書きながら新しい発見をして、行から行へと冒険をしてゆく場合との違った心組みのこと。
第三条表現はじぶんのものであって、同時に他人のものであることを忘れないこと。
第四条かならずしも詩は、実景を模写するものではなく、じぶんのなかでべつの現実をつくりあげることで、いっそう、いきいきと実景のこころまであらわすことができるものであることについて。
第五条日常の垢のついたことばを、その垢をけずり落として使わねばならないこと。
第六条日本語で詩を書くなら、日本語の変化に通暁しておかねばならないこと。
第七条字づらの効果よりも、心に受けわたす中身のほうに重点を置かねばならないこと。
第八条現在の詩の水準を知ること。たとえ、時代を超越したようにみえる作品でも、その時代とのつながりがなくては、価値の標準のおきようのないことを心得るべきこと。
第九条作家は、書くことによって、旧套から脱し、新境地をひらくことができるので、けっして、手をこまねいて考えていたのでは成長できないこと。
第十条スランプのとき、自棄的になることなく、じょうずにそれを手なずけて、つぎのジャンプに備えて、足場とすること。
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