575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

寒さこらえて咲くのです   鳥野

2010年03月30日 | Weblog
花は律儀です。開花宣言に合わせるかのように、咲き始めました。
夜桜見物なんて、とても考えられない寒さなのに。

この狂った気象。春になっても花の咲かないサクラが現れたと伝えられています。

開花のメカニズムは複雑で、夏に作られた花芽は一旦休眠し、その芽を覚醒させるのは冬の低温。
寒い冬を経ることなしに、花は咲かないのです。

ここにも温暖化の影響、と心配する向きに、登場したのが休眠打破の必要のない新種。<仁科乙女>と名付けられました。
なにやら難しい名称のビームを照射して、突然変異を誘発するのだそうです。

現代物理学の父の名を負う子。自然界の美しい掟を乱す鬼ッ子になりませんように。

 ・ 桜ばないのち一ぱい咲くからに命をかけてわが眺めたり

                    岡本かの子
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