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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

雁瘡癒ゆ (がんがいゆ) 愚足

2010年02月08日 | Weblog
 古季語に「雁瘡「雁瘡癒ゆ」というのが有ることを宇多喜代子さんの「古季語と遊ぶ」という本を読んで知りました。
 最近の私には身につまされる季語です。
 年老いて油っけが無くなったのか、体に痒みを覚えることがしばしばで、皮膚科で薬などを処方してもらっています。
 昔の人もそうだったのでしょう、雁が来るころから肌がかさかさしてきて掻くうちに瘡蓋が出来るほどにひどくなる。これが秋の古季語「雁瘡」とのこと。
 そして、雁が帰る春になって、癒えて行くころを「雁瘡癒ゆ」と人々は言ったそうです。

   雁瘡の癒えたる空のありにけり    岩城久治
   雁瘡の癒えをる熊野王子かな     山本洋子
   みづうみの濁り雁瘡癒ゆる頃     茨木和生
   雁瘡のいよいよ癒ゆる夜風かな    宇多喜代子
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古語 ()
2010-02-07 12:28:25
古季語というのがあるのですね。
初めて「雁瘡癒ゆ「という言葉を聞きました。
現代では「癌が癒ゆ」の方が深刻?
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