梅雨曇の空はどこかに行ってしまいました。梅雨入り直後の今回の句会は、ミスターの訃報、米騒動、大阪万博、F35など時事句が多く集まった気がします。皆さん、梅雨曇の空を見上げていろんなことを句に詠まれました。
まずは舌をかみそうな古米の私の句です。米不足からのお米の高騰。備蓄米の放出というニュースばかりの時に「古古米に古古古米まで梅雨曇」という句を作りました。
ところが締め切り当日、20年産の「古古古古米」まで放出というニュースが飛び込んで来て慌てて作り直しました。「古古古米古古古古米梅雨曇」。ところが、郁子さんから中七が字足らずと教えていただき、またまた大慌ての訂正句となってしまいました。こんなドタバタの句作りでしたが、採っていただきありがとうございました。
郁子さん:漢字の羅列が面白い。音もこここ・・ニワトリの喧騒を思わせて少し笑える今ならではの時事句。
千香子さん:減反、減反言っていたのはと誰だ、と怒りがわいてきます。
須美さん:古がいったいいくつ続くのでしょうか。漠然とした不安と梅雨曇が合っていると思う。
亜子さん:時事句。ユーモアもあるが、米不足の切実な感じを収まりよくまとめられた。梅雨曇にもあっている気がした。
★★★
それにしても今年もこの猛暑だとこの秋の新米もどうなることかと暗澹たる気持ちになります。お米は日本人の主食。そこが脅かされるとは。。。もう祈るしかないといういう気持ちで自由題でも稲作の句が出来ました。
早苗田や瑞穂の神に祈らんか 麗子
田植えの終わった早苗が風に揺れている時、「どうぞ無事にお米が収穫できますように」と思わず神に祈りたくなりました。「祈らんか」はそんな気持ちでしたが、「早苗田や」で一度切れているので「祈らんか」の「か」も切れ字ではないかというアドバイスもありました。
竹葉さん:今の米騒動のご時世にぴったりで、「瑞穂の神」っていいですね。祈りますとも!
郁子さん:コメのありがたさに感謝です。格調たかく堂々とした一句に一票。
須美さん:瑞穂の神を知りませんでしたが今年は特に祈りたくなりますね。
泉さん:減反といわれて米を作ってた人は その当時、本当に大丈夫かと心配していた。今まさに神様にバツを受けている感じがする。
★★★
ありがとうございました。裕福になってしまった日本人はお米をないがしろにして来たとしか思えません。今週の朝ドラ「あんぱん」の戦地の飢餓地獄を見てもお米は一粒たりとも無駄にしてはいけないと思ってしまいました。 麗子
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