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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

本当は逢いたし拝復蝉しぐれ    池田澄子

2012年09月14日 | Weblog
句集「拝復」のなかの一句です。

作者は、ある本のなかで、拝復について、こんな風に書いています。
頂いた手紙の返信を書く。まず、拝復と。至福の一瞬である。
窓辺の木の葉が秋風に揺れている。
秋風に「拝復、ありがとう」とつぶやく、と。

句集のあとがきには、
生きるということは、多くのものを拝受することだ。
それらへの「拝復」の言葉、私にとっては即ち俳句の言葉、とも。

俳句は人や自然との交流なんですね。

  僭越ながらというふうに瓜の蔓

  自然薯の永き我慢を摺りほぐす

ふっと笑いを誘われませんか。
私は、こんな句も好きです。

  横向けばあなたが見えて秋の風

                    (遅足)

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