575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

手に力入らぬ夫や放屁虫   佐保子

2017年10月02日 | Weblog
諧謔の句でしょうか。
へひりむし。触ると臭いにおいを出す虫のこと。
ミイデラゴミムシ・ホソクビゴミムシ・カメムシなどの俗称。
へこきむし、へっぴりむし、とも言い 秋の季語です。

夫も加齢でしょうか、最近、手の力が弱くなりました。
ペットポトルの栓をあけるのに苦労しています。
妻の方が力持ちになりました。
そんな夫を放屁虫に見立てた、ちょっと哀しく可笑しい句です。
以前にも紹介しましたが、歌人の小島ゆかりさんの歌です。

  朝からの夫の放屁おどろかず秋の窓辺にコーヒーを飲む

夫を一番よく観察しているのは妻ですね。遅足
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