575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蜩や明日は会へぬと今日を鳴く  亜子

2017年10月03日 | Weblog
蜩。明け方や日暮に澄んだ声でカナカナと鳴くので、かなかなとも。
その声には哀れさがあり、人の心に染みいるようです。
作者が旅の途中で聞いた蜩の声。
もう一度、この地を訪れることはあるのだろうか・・・
俳句にしては饒舌な中七下五の「明日は会へぬと今日を鳴く」
畳みかけるような効果があります。
人生を旅として生きた芭蕉の気持ちが少しわかるような気も。

                     遅足



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