575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

アカンサス         草女

2007年06月26日 | Weblog
 岩波新書「花と木の文化史」中尾佐助著を読んでいて、アカンサスという名前に初めて出会った。「ギリシャ建築では、大理石の列柱の上部をアカンサス(キツネノゴマ科)という多年草の切れ込み葉を美しくデザインしていたり・・・」と書かれどんな植物なのか興味を持った。
 ギリシャ神話には様々な植物が登場するが、アカンサスという名前には出会っていない。
 昨年の秋、孫とディズニーランドに行った時、これはアカンサスだと直感した植物が植えられていた。一個の葉の長さが50~60cm、幅20cmくらいで叢生している。図鑑によれば1~1.5m穂状の花を付けているという。しかしアカンサスのためにディズニーランドまで行く事は考えられず記憶から消えつつあった。
 ところが、今月の21日に東山植物園のバードウオッチングに参加した時、植物園から動物園に続くバラ園の手前で思わず「アカンサス」と叫んで仲間を驚かせてしまった。なんとアカンサスが咲いていたのである。
 いろいろ調べてみると、アカンサスは唐草模様の一つとして文様化され日本でも色々な所に使われていて、身近な所では右から左に逃げていくお札にも文様として多く描かれていた。家中のお札を調べてびっくり。家にある漱石の千円札以外すべてのお札に・・・聖徳太子の一万円と五千円、稲造の五千円、諭吉の新旧一万円、一葉の五千円、英世の千円、岩倉具視の五百円、そして評判の好くない二千円札にもアカンサスが描かれていた。
 ギリシャの国花だというアカンサスが、何故日本のお札に?
 お札に描かれている植物にはまだまだ知らない物が?
 ナゾは深まるばかり、アカンサスとの出会いが新しい戸口を私に用意してくれたようである。

 
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1 コメント

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お札の模様とは! (遅足)
2007-06-25 19:10:47
アカンサスがそんなに有名な文様とは
知りませんでした。
勉強になりました。
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