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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

竹しなる御降りの白たわわかな  泉

2023年01月26日 | Weblog

「冬、竹やぶに入ると静かだが 降り積もった雪は、枝もたわむほどになり白さも際立つ。」と作者の泉さん。投句の際にこの一言が添えられていました。

雪の多い綾部にご実家があるそうで、雪との暮らしが身近にあるのでしょう。おそらく今回の大寒波でまた大雪となっていることでしょう。兼題の「御降り」は正月三が日のうちに降る雨や雪のこと。雪を詠んだのは泉さんだけでした。大晦日のテレビ番組「行く年来る年」では雪深いところが選ばれる傾向があるようです。

竹葉さん:お正月におめでたい竹が雪でたわわになって、跳ね返す光景も想像出来てすっとしました。

郁子さん:これはまさに実景でご覧になったのだろうと思います。目に浮かびます。

晴代さん:葉の上の雪の柔らかさが「たわわ」で浮かびます。

 

私もいただきました。雪深い北国の竹に降り積もった白い雪の御降り。雪に「たわわ」を使ったのが新鮮で、厳しくも美しい映像が目に見えるようでした。想像の句ではなく実際に目で見た景色を写生する力強さを感じました。      麗子

コメント (2)
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