575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

当たり前の奇跡       遅足

2011年07月05日 | Weblog
奥村晃作さんに、こんな歌があります。

   次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く

フシギな歌。当たり前のことが57577になっているだけ。
なぜか、かなり以前から、こうした「ただごと」歌に心ひかれるです。

最近、テレビの番組のなかで、ポスピスの先生の言葉を聞いて、
はっと、思ったことがあります。

 人生最後の時に、人はなにをしたいと望むのか?

 なにか、特別のことではなく、ごく普通のことを望む。

というのです。先生は「当たり前の奇跡」と言っています。

普通に過ごしていることが、実は奇跡的なことなのだ、と
人生の最後に気付くというのです。

晩年の父が「平凡が一番良い」と言っていたことに
通ずるのかも知れません。

俳句は「いま」を表現する文芸といわれますが、
それは、永遠の光のもとに「いま」を発見すること、という俳人もいます。

確かに、街を歩いていて「この景色がこんなに美しいのか!」と
感ずる一瞬があります。
しかし、そう感ずるのは、ほんの一瞬。
すぐに、ないも感じない無感覚にもどってしまいます。

時々、永遠の光を見るには、どうしたら良いのかな?

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山越えの仕事の車夏の朝    朱露

2011年07月05日 | Weblog
    北窓の前が低い山で裾に県道が走る。
    今八時前静岡県側へ走る車が圧倒的。
    歩道を多米小学校学童の黄色い帽子。
    さて私は今日何をするかそれが問題。

              


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