575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

7月句会近づく      遅足

2011年07月14日 | Weblog
575の会は、題詠で1句、自由題1句です。
今回の題は「浴衣」です。

  生き堪えて身に沁むばかり藍浴衣  橋本多佳子

良い句ですね。どうしたら、良い句がつくれるのでしょうか?
一番良いのは浴衣を見てつくることですが・・・
もう浴衣を持っていません。
浴衣姿を見る機会もまだ早いようです。

そこで、浴衣から連想するイメージでつくる。
浴衣の思い出から句をつくることになります。

浴衣を着せてもらうのも、もどかしく早く早くと・・・
感じた子供の頃。親の立場から詠むと・・・

  逸る子の浴衣の帯をかたく締め

浴衣の幼子を抱いたら泣かれてしまった・・・

  浴衣の子母へ返せば泣き止みぬ

こうして作った句は、弱点があります。
思い出は「いま」ではありません。
頭のなかで、再構成されています。
キレイに整理整頓されているのです。
つまり、「いま」が感じられない上に、
予定調和の句、どこかで読んだような句になりやすいのです。

この予定調和を壊して、推敲。
さらに新しい上の調和を見つけ出す必要があります。

この時、そのヒントとなるのは体感です。
体が覚えている感覚を句のなかに詠み込む。

そうなると、どんな句になるのでしょう?
句会までにつくれるかな?


コメント
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