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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

寒さの春   鳥野

2011年04月26日 | Weblog
 ・ みちのくに降り積む雪の映像を消してより一日負債あるごとし

中日歌壇の小島ゆかり選に入った松田宗匠の作品です。

この欄は日曜日の本紙の全7段を、俳句と短歌で縦割りにした堂々たる構成。
よく目立つページです。

松田さんは、その短歌の部で、なんど入選を果たされたことか。

こんどの作品を選者は「正直で厳しい心、多くの人の思い」と述べています。

チェルノブイリに匹敵する放射能禍、こんなに苛酷な代償を払わなければ、原発を見直すことができなかったのでしょうか。

計画の当初から、核の脅威を説き、反対していた人たちを、時代遅れの異端者のごとくに攻撃。

政府は小・中学校の副読本で「原子力わくわくランド」「チャレンジ原子ワールド」と礼賛しています。

幾たびもの、地震や津波に耐えてきた三陸の人たちも、核には為す術もないのです。

  ・ 悼むがに寒さの去らぬ春宵に献ずと独り聴くレクイエム

  ・「原子力わくわくランド」の文字躍る児の副読本、机に置かれ

                          鳥野
コメント (1)
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