銭湯。懐かしい。
子どもの頃に父に連れられていったのが最初。
多分、家の風呂が壊れたためだったと思う。
広い浴槽がうれしくて、泳いだ。
石鹸箱にタオルをかぶせて、泡立てて遊んだ。
大人の裸にも興味津々だった。
刺青をした人もいたりして。
その銭湯、どんどん減って、今は家の近くに一軒もない。
替わって登場したのがスーパー銭湯。
お年寄りの天国のようなところだった。
今はどうなんだろう?
下駄を履いて行くのは、やはり下町の銭湯。
一人だろうか?小走りに行く女下駄?男下駄?
それとも二人?
神田川の世界・・・
大寒では、湯冷めして風邪も引きそう。
作者は、家の中で、下駄の音を耳にした。
音は、昔のことを思い出させてくれる。
亜子さんは、どんなことを思い出したのだろう?
それとも現実の下駄の音かも・・・
遅足