おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

喜多見ちょっと散策

2011-07-29 19:21:37 | つぶやき
 世田谷区喜多見。東急二子玉川駅からか小田急成城学園前駅から、バスでどちらからも15分くらいかかります。東名高速道路の北側に広がる町です。交通から見れば、不便といえば不便な地域です。区内にもこういう風景が残っている(保存されている)とは、意外でした。
 もともとは、国分寺崖線(通称「はけ」の崖下の一帯。涌き水が豊富で先土器時代、縄文、弥生時代と随分昔から人類が住みついたところだったようです。前方後円墳や円墳なども遺跡として残されています。
 ぐっと時代が下って江戸時代。江戸城は江戸氏の居城だった。その江戸氏が家康の入城後ここ喜多見の地に館を構え、「喜多見氏」と名乗るようになったという。その後は、様々な栄枯盛衰があり、結局、喜多見氏はお家断絶、一族は追放され、家臣は浪人になったり、この地で、農民となったりしました。こうして「ハケ下」の、のどかな田園地帯として長く続いた地域。かつては、田んぼに畑、そして散在する古い神社仏閣、大きな門構えの農家と、まさに里山的雰囲気が残されたところでした。
 近年、土地持ちの遺産相続のために土地を手放したりなどで、大規模な宅地開発が進みました。新興住宅地となって瀟洒な一戸建てやマンションが出現してきました。喜多見小学校の北側の土地はつい最近前畑だったところ、急にあれよあれよという間に一戸建ての住宅が建った、とか。
 それでも、古くから住み慣れた地域の方々を中心に、都市化の中にあって、古き良き田園風景・暮らしや人々の心ねを残していこうと保存、管理が行き届いていることに驚きました。
 小学校の南側は、東名高速道路の橋脚。防音壁のせいか、まったく車の騒音は感じませんが。宅地化されずに残っている場所は、畑がそのまま。道も昔の畦道を広くしたような感じ、曲がりくねっています。ちょっと郷愁にかられて散策しました。
竹山市民緑地。竹藪が見事です。
次大夫堀公園内にある古民家。
わらぶき屋根。藁葺き屋根の製作途中のものもありました(体験学習用)。
まるでTVのダッシュ村にあるような、たたずまい。
半鐘。
古民家園の案内図。それぞれの家にはボランティアの方がいて、お茶のサービスとか機織りの実演とか熱心に行っています。小道もきちんと整備され、実に気持ちのよい雰囲気です。
わらぶき屋根の土蔵。
順調に育っている稲。喜多見小学校の生徒達も刈り入れをするそうです。
畦道。
湧水からの流れ。宅地化などで湧き水が枯れてしまったところもあるそうです。
中央奥が喜多見小学校。
かつての用水跡。道路になっています。右の広場には大きな記念碑(再開発)。やっと一段落したそうです。
奥に見える橋脚が東名高速道路。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中途で倒れるのは、はじめか... | トップ | 家庭菜園も何だか元気がない »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つぶやき」カテゴリの最新記事