百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

福は、どこにもある。

2019年01月11日 | 百伝。

昨日、1月10日は、十日恵比寿。

今年の西宮恵比寿神社、恒例駆け足一番の福男は、福山の消防士さんでした。

若いって、いいね。

今年に入って、丸十日間、目も痛くて、鹿児島行きも取り止めたら、老後の予行演習のような全く予定の無い日々を過ごしていました。

老後の病で「毎日が日曜日」状態が、これでは憂鬱になるなぁ・・・というのが実感です。

体調を気遣いながら患いながら老いるというのは、ツライものです。

長生きするにも、楽しみがないとね。

夜明けが赤く染まった朝。

1月10日は、父の誕生日。

1月11日は、父の命日。

あの世から、リハビリ、リハビリ、リハビリという声が伝わってきます。

リラックスは、癒しの時間。

ストレッチは、励みの時間。

よく歩きました。

福は、どこにもある。


兼高かおる

2019年01月11日 | 空木宝剣

初釜や 若草ひかり 不昧公

お題は光。

不味はまずいが、不昧は暗くなく明るい。

光速は、真空で秒速30万km。

分速1800万km。

ねおよそ8分ちょっとで、約一億5000万かなたの太陽から、光が地球に届く。

不味三昧のものに光がさすと不昧となり、世界が拡がる。

今しか照らさぬ光が、過去を照らし未来を照らすには、どれ程の光が必要なことだろうか?

ニュースでは、「兼高かおる世界の旅」の兼高さんが、1月5日に亡くなったとの事。

90歳の生涯。

1959年から31年間、地球180周で150ケ国訪問。

世界の翼パンナムは、既に存在しないが、団塊が子供の頃の日曜日の朝に、世界の景色を提供してくれた。

地中海のクレタ島も、ボルドーのブドウ畑も、ベスビオ火山も、アスワンハイダムも、ケープタウンも、フロリダのキーウエストも、ユタ州の雲も、グランドキャニオンも、昭和30年代、テレビのブラウン管に、ガイドしてくれた兼高かおるさん。

果たして、あの昔の光景は、ピラミッドを登る兼高さんの白黒の映像は、新鮮ささえ感じさせる。

おそらく、兼高さんは、冥土ではなく、冥王星めざして羽ばたいたに違いない。

合掌