百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

百をことほぐ。

2019年01月08日 | 百伝。

1月半ばまで、ほぼ毎日、休日。

その間、今週から鹿児島まで行く予定でしたが、家内も息子もインフルエンザもしくは風邪でダウン。

おまけに、今週は町内の掃除当番やら週末の新年会予定が入っていたので、独りブラブラと時間を過ごしています。

されど、楽しみは、たくさんあります。

明日は、大雪になると行くのも難しいかもしれないということで、今日、かなり山深い場所にある温泉場まで参りました。

「雪の華」の歌が似合う風景です。

そういえば、あの雪の華を歌ったのは鹿児島出身の歌手中島美嘉さん。

ここは、彼女の元旦那でバレーボール日本代表の清水選手の地元故郷です。

地元の高齢者施設の温泉のような雰囲気もありますが、とても、いいお湯でした。 

昨年末、転職のために、いろんな高齢者施設を見学させていただきましたが、今は医療ケア専用とか、リハビリを特化した老人専用のスポーツジムかと思うような施設もありました。

とにもかくも、安心して長生きする工夫、介護保険制度の範疇での高齢者を呼び込むために苦心惨憺している介護業界です。

昨日、菊の御紋、葵の御紋のある神社の初詣を終えたあとに、「江戸時代の老い」を企画していた橘曙覧記念文学館に参りました。

歌人橘曙覧自身も自分の老いと向き合った歌を幾つか残しています。

江戸時代の武士の退職というのは、「隠居届け」というかたちで、70歳を過ぎて許されたそうです。

それまでは、長く働けるまで昇進というのが美徳だったようです。

江戸時代の介護事情は、よく尽くした者に褒美を与えていたという記録も残っています。

必要とされるまでが、仕事人の華かなぁ。

橘曙覧の独楽吟52首。

統べて「たのしみは」で始まり、「時」で終わる形式で詠んだ和歌です。

人間味溢れる圧巻の歌い手です❗

享年57歳の橘曙覧が「互いに50歳まで生きたんだから、百歳まで生きよう」と詠んだ歌も残しています。

・・・胸に沁みます。

君と我 いそぢはかくて 経にきけり 

百のよはひも いざもろともに