百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

伊吹山で。

2015年11月02日 | 百伝。
人間生きていると、ハプニング、トラブル、アクシデント・・つきものです。

突然の事故・災害然りです。

先日、参加した防災会長会議で学んだことは「大きく構えて小さく収めよ」でした。

物事を必要以上に恐れたり、あるいは逆に全く怖れないのは簡単。

しかし、物事を正しく怖れることは難しい!ということだそうです。

例えば、もし大地震に遭遇した場合、どこに居る時が、いちばん多く確率的に起こり得るかというと自宅の寝室だとのこと。

だから安全安心のため自分を守りたいならば、周りに何も置かない、豆電球1つだけ置いておけばいいとのこと。

それから、独りでは寝ないということが、より安心する安全対策だとのことです。

生き延びるという観点から考えると不思議なことですが、100歳、120歳まで生きると宣言する方よりも、案外、早死にすると断言する人の方が長生きしている事が多いです。

数年前、心臓の病を患って緊急入院、しばらく入院している間、五木寛之さんと米原万理さんの死生感を著した書籍ばかり読んでいました。

米原さんはすでに若くして故人となっていますが、五木さんは、現在尚もご健在のようです。

僕自身、介護の現場を観て確信することがあります。

90歳以上、長生きして元気ある方々全員、同じ共通点があります。

足腰が強く柔らかいことです。

もう1つありますが・・整理中です。

とは言え、自分にもアクシデント、ハプニング、トラブルが、あれこれと起こりますが、その起因、原因を探ることには疎い部分があります。

昨日は、気分転換に琵琶湖湖畔まで。

日本三大弁財天の1つ竹生島を眺めに伊吹山まで出かけて参りました。



山々の中腹は、紅葉真っ盛りでした。





道すがら、琵琶湖と淡路島は、よく似ている事を思い出しました。

奥の細道を歩いた芭蕉は、月の美しさを借りなくても、伊吹山は、そのままでもよい。と詠んでいます。

そうかな?

月が織り成せば、より風光明媚な山になるはずです。

芭蕉は、琵琶湖側から眺めていないかもしれません。



生きていてよかったと思った日。

長生きしないと思った日。

故郷が恋しいと思った日。

伊吹山で息抜きした日。

感謝。